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2023.10.18

行動援護従事者養成研修とは?学べる内容や介護職におけるメリット

介護関係の職種は様々あり、職種によっては資格が必要です。また、必要とされる資格も多岐にわたります。ここでは、行動援護従事者に必要な行動援護従事者養成研修の概要や、介護関係の仕事にもメリットがある理由などについて詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

行動援護従事者養成研修は行動擁護従業者として働くために必要な資格

行動援護は障害福祉サービスの1つで、知的障害や精神障害が原因で1人で行動することが難しい方の支援を行います。具体的な仕事内容は次の通りです。

・行動に伴う危険の回避と援護
・外出と移動中の介護と援助
・排せつや食事などの日常生活に必要となる援助

制度が見直され、平成30年4月1日からは行動援護従事者として働くためには、行動援護従事者養成研修の受講と、知的障害児者または精神障害者に対する1年以上の実務経験が必要となりました。
行動援護従事者養成研修は、受講資格は特になく、誰でも受講できます。講義と演習があり、研修期間は約3から4日です。研修費用はスクールによって異なり、30,000~50,000円程度です。

行動援護従事者養成研修は認知症を患う高齢者などのサポートに役立つ

行動援護従事者養成研修は、知的障害や精神障害の患者だけでなく、認知症を患う高齢者などの介護やサポートに役立つと言われています。
大きな理由の一つに、認知症と精神障害においてはせん妄、うつ病、双極性障害などの似たような症状が見られることが挙げられます。そのため、認知症を患う高齢者に対する介護やケア、予防に役立てることが可能です。このような症状が見られる介護施設利用者や居宅介護への対応はもとより、同居する家族の負担を軽減する方法を提案するなどのサポートにも繋がります。
また、認知症患者の介護には、コミュニケーションによる支援も必要です。演習のなかには、コミュニケーションを学ぶ項目があるため、認知症を患う高齢者と良好な関係を築く際に役立つでしょう。

介護職としてのキャリアを考えた時に可能性が広がる

行動援護従事者養成研修を受講することは、介護職の方にもメリットがあります。その1つが、介護職としてキャリアを考えた時に可能性が広がることです。
知的障害や精神障害を患う方が、安全に暮らしていくためには、行動援護従事者の援助が必要不可欠ですが、行動援護を行うには行動援護従事者養成研修を修了していなければなりません。さらに、そのため、人材が不足しているのが現状です。そのため、行動援護従事者養成研修の資格を取得すると、就職活動の際にアピールポイントとして活用できます。
また、既に介護職で経験を積んでいる人で行動援護の実務経験が豊富でも、それだけでは適正に評価してもらえないことも少なくありません。研修を終了することで、技術や能力を証明しやすくなり、キャリアアップに繋げやすくなります。

今回のまとめ

行動援護従事者養成研修は、制度の見直しにより行動援護従事者として仕事をするために必要な資格です。行動援護従事者は、知的障害や精神障害を患う人を支援する職業ですが、行動援護従事者養成研修は認知症患者のサポートにも役立つ知識も学べます。受講資格はなく、3から4日で終了するため、介護職としてキャリアアップを目指す方にもおすすめできる研修です。