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2023.10.27

介護職における通所リハビリテーション(デイケア)の仕事内容とは?

近年、高齢化が進んでいる中、通所リハビリテーション(デイケア)の重要性がますます浮き彫りとなってきました。通所リハビリテーションは、介護を必要とする方に向けて日中に行われる専門的なリハビリテーションです。ここでは、通所リハビリテーション(デイケア)の介護職員の業務内容をご紹介します。

通所リハビリテーション(デイケア)では食事や入浴の介助業務もある

通所リハビリテーション(デイケア)では、健康状態や機能レベルに応じて歩行練習や体操など生活機能の向上を目的としたリハビリテーションを行います。また、利用者の方の食事や入浴など、生活支援における介助業務があります。
自分で食事を摂ることが困難な利用者に対しては、食べる際の手助けが行われます。特に誤嚥(食べ物や飲み物が誤って気道に入ること)のリスクがある利用者に対しては、利用者の体調、嚥下しやすい姿勢、食べる順番など様々な点に注意が必要です。
また、入浴が困難な利用者に対して、浴槽への移動、体の洗浄、着替えなどをサポートします。また、入浴前の体調管理、入浴後の転倒防止などにも注意しなければなりません。

各種レクリエーションの企画と実施

通所リハビリテーション(デイケア)では、利用者の機能回復や社会参加を促進するために、さまざまなレクリエーション活動が企画・実施されます。一般的なレクリエーション活動は次の通りです。

音楽

歌を歌ったり、楽器を演奏したりすることでリラクゼーションや感情の表出を促します。また、音楽に親しむことで気分の改善や認知機能の向上に寄与する可能性もあるのです。

美術・工作活動

絵画や手工芸などの芸術的な活動を通じて、創造性を刺激し、自己表現を促進することが目的です。手の指先の運動は脳の活性化に良い影響を与えることがあります。

軽い運動

ストレッチやウォーキングなどの軽い身体的活動を取り入れて、体力や筋力の維持・向上を図ります。適度な運動は機能回復に役立つだけでなく、ストレス発散など心の健康にも良い影響を与えるでしょう。

認知トレーニング

パズルや記憶ゲームなどを通じて、認知機能の刺激と向上を図ります。脳を活性化させることで、認知症の予防や改善に効果が期待できるレクリエーションです

コミュニケーション活動

グループディスカッションやグループゲームを通じて、利用者同士の交流を促進します。社会的な繋がりを持つことで、孤立感の軽減や情緒安定に繋がる可能性があるでしょう。

利用者の送迎も介護職員が行う

要介護の方は自力での移動が難しいことがあるため、通所リハビリテーション(デイケア)では、介護職員がそのような利用者の送迎を行うのが一般的です。介護職員が利用者の自宅や指定された場所まで迎えに行き、安全かつ快適に施設まで送迎を行います。
送迎時には利用者の身体的な状態や要支援度を考慮し、必要に応じて、車椅子や歩行補助具を使用したり、移乗の援助を行ったりします。また、居宅へ送り届ける際は玄関前などで見送るだけでなく、場合によっては居宅内まで歩行の介助をすることが望ましいでしょう。さらに、送迎時には利用者とコミュニケーションを取りながら心地よい時間を提供し、利用者の安心感を確保することも重要な役割です。

今回のまとめ

通所リハビリテーション(デイケア)では、利用者が健康的かつ快適に日常生活を送れるように必要なサポートを提供するため、食事や入浴の介助業務、レクリエーション活動の企画・実施、送迎など介護職員には様々な業務が求められます。また、安全に利用者を送迎することも介護職員の役割です。