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2023.10.30

介護老人保健施設(老健)の介護職員の具体的な仕事内容とは?

介護老人保健施設(老健)の介護職員は、介護を必要とする高齢の方の日常生活や健康管理をサポートする仕事です。高齢化社会が急速に進む近年に於いて、とても重要な役割を果たしています。介護老人保健施設の介護職員は、専門的なスキルと温かい心で寄り添いながら、高齢の方の豊かな生活を支援することが必要です。ここでは、介護老人保健施設の介護職員の業務内容をご紹介します。

介護老人保健施設は入所者の健康状態を見ながら入浴介助を行う

介護老人保健施設では、高齢の入所者の健康状態を注意深く観察しながら、入浴介助を行います。入浴は高齢の方に関わらず、重要な日常生活の一部であり、身体の清潔を保ち、健康を維持するために欠かせない活動です。介護職員は以下のような点に注意しながら、入浴介助を行います。

健康状態の確認

入所者の健康状態や医療情報を把握し、個々の状況に応じて、入浴の適切なタイミングや方法を決定します。特に、移動や身体の負担に制約がある場合は、安全を考慮して介助することが必要です。

個別のニーズに対応

入所者ごとに個別のニーズがあるため、介護職員はその対応が求められます。体力や認知機能に応じて、入浴における介助の調整が必要です。

プライバシーの尊重

入浴はプライベートな時間であり、入所者のプライバシーを尊重する必要があります。専用の浴槽を使用するなど、入所者の方に対して、できる限り快適な環境を提供できるような調整が必要です。

安全確保

入浴中は滑りやすい環境となるため、滑倒や転倒を防止するための安全対策を施し、入浴中の安全を確保します。

コミュニケーション

入浴介助は入所者との信頼関係を築く良い機会です。コミュニケーションを通じて、入所者の気持ちや要望に理解を示し、サポートを行います。

介護職員は見まもりをしながら食事の介助も担当する

介護老人保健施設の介護職員は、見まもりをしながらの食事の介助も重要な仕事の一部です。なお、高齢の方の中には食事の自立が難しい場合があり、そのような場合、介護職員は食事中に利用者の安全を確保するために見守ります。
具体的には次のような点に注意しながら、食事の介助をすることが大切です。

誤嚥(のみこみ違い)のリスク

高齢者や認知症の方などには、誤って食べ物が気管に入ってしまう誤嚥のリスクがあります。介護職員は食事中に利用者の飲み込みを見守り、必要に応じた食事の進め方をすることが大切です。

お皿の準備

利用者にとって、食べやすく、安全な状態になるようにお皿の配膳や食べ物の切り分けなどを行います。

姿勢のサポート

介護職員は利用者が楽な姿勢で食べられるように、姿勢を調整することが大切です。

食事の手助け

必要に応じて、スプーンの持ち方や食べ物の運び方など、食事をする際の手助けを行います。

食事後のケア

食事が終わった後は、口の周りや手を清拭したり、食器を片付けたりすることも仕事の一部です。

リハビリテーションのサポートを行う

リハビリテーションのサポートもまた介護老人保健施設の介護職員の重要な仕事の1つです。介護老人保健施設では、高齢者の健康状態や機能の維持・向上を目指し、リハビリテーションを行います。リハビリテーションのサポートは、具体的には以下のような業務です。

運動療法のサポート

リハビリテーションにおいて、物理療法士や作業療法士の指示に基づき、高齢者の運動療法をサポートします。

歩行訓練

転倒の予防や歩行の改善を目的として行われる歩行訓練は重要です。必要に応じて、歩行器や杖の使用方法を指導し、安全な歩行を行えるようサポートします。

ADL(日常生活動作)の訓練

自立した日常生活を送るために、入浴、食事、着替えなどのADL(日常生活動作)の訓練は大切です。機能訓練や環境の適応を通じて、高齢者が自らの力で日常生活を遂行できるように支援します。

言語療法のサポート

言語障害や嚥下障害を持つ高齢者に対して、言語療法士の指導のもと、コミュニケーションや嚥下訓練を行います。

訓練の記録と評価

リハビリテーションの進捗や効果を把握するため、訓練内容や高齢者の状態を記録し、評価を行うことは重要な業務の1つです。

今回のまとめ

介護老人保健施設では、利用者が健康的かつ快適に日常生活を送れるよう必要なサポートを提供するため、介護職員には、食事の介助、入浴の介助、リハビリテーションのサポートなど様々な業務が求められます。
介護職員は、高齢者の尊厳を尊重し、温かい心配りと専門的なケアを提供することが必要です。それにより、高齢者がより快適で幸せな生活を送れるようにサポートできるでしょう。