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2023.11.13

デイサービスとデイケアの違いとは?それぞれの役割について

デイサービスとデイケアは名前が似ているため、介護職員の中でも明確な違いが分からないという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、デイサービスとデイケアの違い、それぞれの役割、仕事内容を分かりやすく紹介します。介護職を志す方、デイサービスやデイケアへの転職を検討している方は参考にしてください。

人員配置基準で医師が常駐しているかが大きな違い

デイサービスとデイケアはいずれも通所サービスで、高齢者が日中過ごす場所を提供している点で共通しています。どちらも食事や入浴介助、レクリエーションなどを行い、高齢者の社会活動支援や家族の介護負担を軽減する役割を担っているサービスです。
両者の大きな違いは、医師が常駐しているかどうかです。デイサービスは医師の常駐は必須でないため、医療的ケアは受けられません。ただし、看護師、機能回復訓練士などの専門職が配置されています。
デイケアは医師の常勤が必須条件です。機能回復訓練は、医師の指示の下、理学療法士などのリハビリ専門職が行います。

デイサービスの目的と提供するサービス

デイサービスは、高齢者が自宅で自立した日常生活を送ることができるとともに、自宅で介護を行っている家族の負担軽減を目的としています。
要介護1~5の高齢者が対象で、提供されるサービス内容は食事提供、レクリエーション活動、入浴・排せつ介助、健康チェックなどです。高齢者と接して様子を見ているのは介護職員で、身体状況などに変化がある場合や緊急時は、看護師が対応します。
デイサービスは自立した日常生活を送ることが支援目的であるため、理学療法士などのリハビリ専門職が配置されていないことがあります。機能回復訓練が必要な場合、機能回復訓練士の指導の下、介護職員が担当するのが一般的です。
機能回復訓練士として認められているのは、理学療法士などのリハビリ専門職以外に、あん摩マッサージ指圧師や柔道整復師、鍼灸師などです。デイサービスの機能回復訓練は、リハビリ専門職による訓練とは限りません。

デイケアの目的と提供するサービス

デイケアは、別名「通所リハビリテーション」と呼ばれ、主治医の指示を受け、病気や障害で低下した身体機能の回復と維持が目的です。医師が専門的なリハビリが必要と判断した方であれば、要介護認定を受けていない高齢者でも通うことができます。提供されるサービス内容は、リハビリ専門職による専門的な器具を利用したリハビリが中心です。日常生活への回復ができるよう、身体ケア・口腔ケア・認知機能の向上を目指した訓練も行えます。
リハビリが中心となるため、食事や入浴・排せつ介助などは簡易化されて行っていないこともあります。デイケアで働く介護職員の仕事内容は、補助的役割が中心ですが、最近では、レクリエーションなどが楽しめるデイケアも増えてきました。

今回のまとめ

デイサービスもデイケアも通所サービスですが、デイサービスでは医療的ケアが受けられないのに対し、デイケアは医師が常駐しているため医療的ケアを受けることができます。デイサービスは、要介護認定を受けた高齢者がレクリエーションなどを楽しむ場所で、デイケアは専門的なリハビリを行う場所です。介護職として働く際には、両施設の違いと特徴を理解しておきましょう。