全国の介護・福祉資格講座を検索・申し込みできるフクシカサーチ「お知らせ・コラム」ページ

メニュー

Column

お知らせ・コラム

Column

2023.07.31

ミドル・シニア世代も未経験で介護業界に転職可能?

介護の仕事は、若い人が多いイメージが強いかもしれません。しかし、実は介護職では多くのミドル・シニア世代が活躍していることをご存じでしょうか。
ここでは、介護職で勤務する人々の年齢に焦点を当てて解説します。介護の現場で活躍している方達の年齢を調査するとともに、ミドル・シニア世代がこれから介護職へと転職するためのポイントをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

介護職は何歳まで働ける?介護職の平均年齢

令和3年度の「介護労働実態調査」(公益財団法人介護労働安定センター)によると、介護職に従事している人の平均年齢は、47.7歳です。
次に、年齢分布を見てみましょう。介護労働者全体のうち、ミドル・シニア世代の占める割合は下記のようになっています。
・40歳以上45歳未満……13.4%
・45歳以上50歳未満……13.8%
・50歳以上55歳未満……13.1%
・55歳以上60歳未満……11.0%
一方、25歳以上30歳未満は4.3%、30歳以上35歳未満が7.0%といったように、若い世代の介護労働者数は少ない傾向にあります。介護の現場はミドル・シニア世代が最も多くの人数を占め、活躍している職場であると言えるでしょう。
なお、より上の世代ですと65歳以上70歳未満が4.6%、70歳以上も2.7%が従事しています。自身の健康状態や職場の制度などにもよりますが、介護は70代まで働き続けられる仕事です。

介護職はミドル・シニア世代でも転職しやすい

介護の仕事内容は掃除や洗濯といった生活援助、食事や入浴を手伝う身体介護がありますが、要介護者の心を支えることも大切な役目です。ミドル・シニア世代は、要介護者と年齢が近く、人生経験を重ねている分、要介護のさまざまな話題に対応できて円滑なコミュニケーションを取れることから介護の現場で重宝されています。この会話の巧みさは重ねた年齢と経験がなせる技であり、若い世代の中には苦手としている人もいるため、要介護者を楽しませる話力や幅広い知識、他のスタッフと良好な関係を築ける人間力、トラブルで焦ることのない落ち着きなどが、介護の現場に必要とされているのです。
前述したような理由からミドル・シニア世代は、介護職への転職は可能。むしろ、歓迎してくれる企業も多いので諦めずにどんどん挑戦してみましょう。

ミドル・シニア世代が介護業界に転職する上で取得すべき資格とは?

ミドル・シニア世代は介護職で歓迎される傾向にありますが、それでも他業種からの転職を検討するのであれば資格を取得するなどして採用率を上げる工夫をすることも大切。有資格者でないとできない仕事もあることから重宝され、手当などで収入アップも見込めます。
おすすめなのは、「介護職員初任者研修」です。年齢や実務経験の制限なく、講座を受講して試験を突破することで取得できます。介護の基本と言われている資格であり、基礎的な知識を有している証明であるとともに、本資格を取得することで訪問介護が可能になるため、仕事の幅も広がります。

今回のまとめ

ミドル・シニア世代は、介護者全体の中で最も多くの人数を占め、活躍している世代です。やり甲斐のあるセカンドキャリアとして、介護への転職を検討するミドル・シニア世代の方も少なくありません。年齢が武器になる介護職への転職を、前向きに検討してみてはいかがでしょうか。