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2023.12.08

強度行動障害支援者養成研修はどんな研修?研修期間の内容や期間など

他人や自らに対して危害を及ぼすなど、日常生活での社会的適応が難しい方を支援する人を強度行動障害支援者と呼び、国は支援者を養成するための公的資格「強度行動障害支援者養成研修」を整備しています。
ここでは、研修内容や期間などを紹介します。仕事の幅が広がり、転職にも有利に働くとも言われる「強度行動障害支援者養成研修」に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

強度行動障害のある方に適切な支援や介護を行うための研修

強度行動障害を患っている方々へのサポートにあたっては、専門的な知識や技術が欠かせません。国は公的資格として「強度行動障害支援者養成研修」を整備し、「障害者総合支援法」における都道府県地域生活支援事業として、適切な支援ができる人材を育成しています。
養成研修を受講することで、強度行動障害の原因や特性、それに伴う課題を深く理解できるようになります。養成研修では、自閉症など介護業界で学ぶ機会があまりない疾病への理解に特化しており、演習などを通じて体験的にコミュニケーション方法や適切な対応方法を習得できるのがメリットです。
養成研修は基礎研修と実践研修の2つがあり、基礎研修を修了した方が実践研修を受けることができます。

研修期間は2日~5日間で自治体により異なる

養成研修は各地方自治体や委託された財団法人、企業などが主催しており、研修期間は実施主体によっても異なりますが、おおむね2~5日間となっています。
基礎研修を受講する資格要件は特にありませんが、原則として障害福祉サービスなどで、知的障害、精神障害のある方を支援する業務に従事しているスタッフ、今後携わる予定のある方が対象です。
実践研修は、基礎研修の修了が受講条件で、こちらも障害福祉サービスなどで、知的障害、精神障害がある方への支援業務にあたる方や従事予定者が対象です。
いずれも座学と演習による研修で、試験はありません。研修をすべて受講すると修了証が授与され、強度行動障害支援者養成研修修了者となります。
研修費用は自治体や実施機関、企業などによって異なります。受講する前に自治体のHPを調べてみると良いでしょう。

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強度行動障害支援者養成研修修了者は介護職の採用で有利になる

養成研修を修了したことは、専門的な知識と技術を持っていることの証明になります。高齢者の中にも強度行動障害の方がいることから、知識と技術を持つことは障害支援サービスだけでなく、介護施設でも役立つでしょう。介護施設などからの評価も高く、採用する側にも「加算」というメリットがあるため、積極的に修了者を受け入れています。
加算制度は、障害福祉サービスの質の向上を目指し、特定の条件を満たす施設などに対して、追加で報酬を支給するものです。強度行動障害支援者養成研修修了者を職員として雇用することで享受できるため、介護職の転職にも有利に働くでしょう。
活躍できる場所も多岐にわたり、共同生活援助や生活介護、宿泊型自立訓練、放課後等デイサービスなどがあります。また、短期入所で単発のアルバイトなども可能です。

今回のまとめ

高齢者の中にも強度行動障害を持った方がいらっしゃいますので、介護施設などでの適切なサポートは欠かせません。強度行動障害支援者養成研修を修了し、専門的な知識と技術を身に着けることで、より多くの方々への適切な支援が可能です。