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2023.07.28

介護職の転職失敗を防ぐための注意点とは?

他業種から介護職への転職失敗を防ぐための注意点とは?

公益財団法人介護労働安定センターの令和 3 年度「事業所における介護労働実態調査」によると、転職をした職員のおよそ63.1%が、他業種から転職している実態が明らかになっています。
しかし、他業種から志を持って介護の仕事に就いてみたものの、なんだかうまくいかないというケースは少なくありません。
ここでは、介護職への転職における失敗を防ぐための方法を解説します。介護職への転職を行動に移す前にぜひご一読下さい。

転職前に介護職への理解を深める

他業種から介護職への転職を失敗する理由の一つに、介護職の仕事内容や職場環境に関する下記のような内容への理解不足があります。
・夜間勤務(夜勤)の可能性がある
・体力が要求されるハードな仕事である
・資格所持者が好待遇される
・コミュニケーション能力が重視される
よく挙げられるのが、夜勤の有無です。例えば、要介護者が住み込む入居型の介護施設や、夜間サービスを実施している一部の訪問介護には夜勤があります。日勤のみで働くつもりが夜勤のある職場に転職し、思わぬ夜勤に苦戦するといったケースが見られるのです。
また、資格を取得するために仕事の合間で勉強を続けるべき職種であることや、要介護者やそのご家族とのやりとりにおいてコミュニケーション能力が求められることなどを把握せずに介護へ飛び込むと、失敗したと感じてしまうかもしれません。

職場を即決せず複数の求人を見比べる

介護職の転職活動を行う際は、魅力的な条件だと思える求人を見つけたとしても、即決せずに複数の求人を見比べて検討しましょう。
仕事内容が介護だとしても、施設ごとに求められる業務内容が異なるため、求人情報は「介護」の文字だけを見るのではなく、職場は「デイサービス」などの通所型なのか、「特別養護老人ホーム」などの入居型なのか、訪問介護なのかなど、どのようなサービス形態なのか確認する必要があります。
また、交通費の有無や休暇についてなど、基本的な部分をチェックすることはもちろん、資格取得を目指す場合はサポート体制の有無、すでに資格を取得している場合は手当などの待遇を漏れなく確認しましょう。
複数の求人を見比べて、仕事内容や待遇を理解したうえで応募したい優先順位をつけると良いでしょう。

介護職の個人目標を設定してビジョンを明確化する

介護職に従事する際は「個人目標」を設定しましょう。介護職は、人の命を預かる仕事。そのため、経験に裏付けされた知識と技術は非常に重要です。毎日の仕事を淡々とルーティンでこなすような仕事ではなく、学びと成長が求められます。
働きながら学ぶコツは、目標を定めること。業務の中で技術が不足していると思う部分をピックアップし、上達のためにどうするべきか考えてください。職場の先輩に相談するのも良いでしょう。
資格取得を目標にするのも有効です。介護に関連する資格は様々な種類がありますので、自信に最適な資格を選定しましょう。介護職に長く携わろうと考えるなら、国家資格である「介護福祉士」を目標にするのもおすすめ。介護福祉士は取得するために3年以上の実務経験が必要なため、日々仕事をしながら資格取得に近付くことで、モチベーションの維持にもつながります。

今回のまとめ

介護職への転職を失敗するケースの多くは、仕事の内容や勤務形態に対する理解の不足です。転職活動中は求人を出している事業所がどのような施設か、夜勤の有無、資格取得サポートや手当などをよく確認してください。また、介護職に対する個人目標を設定し、自分でモチベーションを上げることも重要です。