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2023.12.12

ケアマネジャー(介護支援専門員)の受験資格と取得のメリット

ケアマネジャー(介護支援専門員)は、介護が必要な方に対して介護の計画の作成や調整を行う専門職です。介護現場と比べると精神的・肉体的ストレスが比較的少ないとされ、介護職だった方も多数活躍しています。
ここでは、ケアマネジャーの役割とメリット、受験条件について紹介しますので、ケアマネジャーに興味がある方はぜひ参考にしてください。

特定の業務を通算して5年以上かつ900日以上行うと受験できる

ケアマネジャーは、利用者や家族の希望をヒアリングして、介護や生活支援に関する計画を作成し、自治体や介護施設との調整役として利用者に最適なケアサービスを提供するのが仕事です。
ケアマネジャーの資格(介護支援専門員実務研修試験)は、各都道府県が管轄している公的資格で、資格を取得するためには一定の受験条件を満たさなければなりません。条件の一つが、介護現場での実務経験を5年以上かつ通算で900日以上行うことです。
介護福祉士や社会福祉士の国家資格を持っている介護職の方は、実務経験の年数を計算してみてください。パートタイムや非常勤でも、要件を満たしていればケアマネジャーの試験を受験できます。

ケアマネジャーは介護職のキャリアアップに役立つ

介護職のキャリアアップの選択肢は多岐にわたりますが、ケアマネジャーという選択には多くのメリットがあります。
ケアマネジャーの資格を取得すると、介護の計画や調整、関連する法律や制度などの専門的知識を取得でき、仕事の幅が広がります。介護業界で長く働きたい方にとって、ケアマネジャーになるとスキルアップやキャリアアップに繋がるでしょう。
要介護認定やサービス担当者会議の開催など、異業種の関係者と連携しながら業務を行うため、リーダーシップを発揮できる機会が増えます。さらに、ケアマネジャーとしての資格や経験は、給与や待遇面での評価が高まるのも大きなメリットです。厚生労働省の「令和4年度介護従事者処遇状況等調査」によると、ケアマネジャーの平均月給は361,770円で、一般的な介護職の317,540円と比べると5万円程度高くなっています。

仕事とプライベートの両立がしやすくスケジュールを組みやすい

ケアマネジャーが活躍できる職場として、居宅介護支援事業所と介護施設が挙げられます。
居宅介護支援事業所での業務は、利用者の自宅を訪問し、状況や要望を把握した上で介護計画を作成します。訪問先の調整や打ち合わせのスケジュールなどは、ある程度自分で決定できるため、比較的自由度が高いのが魅力です。日勤で土日休みが多く、基本的に夜勤がないため、家事や育児、趣味の時間などを確保しやすいメリットもあります。
特別養護老人ホームや介護老人保健施設、介護付有料老人ホームなどの介護施設のケアマネジャーは、介護業務を兼任している方もいます。兼任の場合は夜勤に入ることもありますが、回数はやや少なめです。
ケアマネジャーの資格は介護分野での上位資格のため転職にも役立ちます。一般の介護職として働く場合でも資格が高く評価され、優遇されるでしょう。

今回のまとめ

ケアマネジャーの仕事は、介護職のさらなる専門職としての魅力と、キャリアアップの道としての可能性を兼ね備えています。一定の経験と国家資格が必要ですが、仕事とプライベートの両立がしやすいというメリットがあります。介護職としてのキャリアプランを検討している方は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。