全国の介護・福祉資格講座を検索・申し込みできるフクシカサーチ「お知らせ・コラム」ページ

メニュー

Column

お知らせ・コラム

Column

2023.12.14

介護中も座ったままでもできるレクリエーションのヒントとアイディア

足腰が不自由な利用者でも座ったままできるレクリエーションがないかと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。特に、高齢者の方々は日常の活動が限られることが多いため、レクリエーションを通じて心身の活性化を図ることは非常に重要です。
ここでは、座ったままの状態で楽しめるレクリエーションのヒントとアイディアを詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

介護をするときに重要なレクリエーションとは

デイサービスなどをはじめとした介護施設では、ただ介護サービスを提供するだけではなく、様々なレクリエーションを実施しています。
これは、利用者さん達の心の健康やコミュニケーション能力の維持、向上を目的としています。身体能力以外にも、認知機能の維持や向上の他、リフレッシュのため、他の利用者さん達との交流のためなど、利用者が日常生活を送るために重要な要素です。
また、レクリエーションを通じて、利用者同士のコミュニケーションの促進や新しいお友達を作る良い機会にもなっています。

認知症予防に効果的な脳を使うレクリエーション

認知症予防のために効果的なレクリエーションは、脳トレを意識した内容で構成するのがおすすめです。
例えば、上から読んでも下から読んでも同じ音になる「回文」を作るゲームは、紙と鉛筆さえあればすぐに実施できる内容です。
さらに、ひらがなや漢字、計算などを取り入れた「脳トレドリル」をレクリエーションとして取り入れることで、ゲーム感覚で楽しんでもらえるでしょう。また、クイズ形式のゲームや記憶ゲームも認知機能の維持に役立ちます。

リハビリにもつながる座ったまま体を動かすレクリエーション

リハビリを兼ねてレクリエーションを行いたい場合は、座ったまま体を動かすような内容で構成していきましょう。例えば、新聞紙を制限時間内にどれだけ細かく千切れるかを競う「新聞紙ちぎり」やシュレッダーにかけた紙屑を作って山を作り、その山の中に立てた割り箸を倒さないようにどれだけ紙屑を救えるかを競う「山崩しゲーム」などがおすすめです。
その他にも、ラジオ体操や音楽に合わせて体を動かすリズム体操もリハビリのために最適なレクリエーションで、筋力低下を防ぐ効果が期待できるでしょう。ただし、この場合、身体機能が低い利用者の場合は転倒防止策などしっかりとった上で実施する必要があるため、若干施設側の負担が増えてしまうデメリットがあります。

今回のまとめ

レクリエーションの内容を考える際は、インターネットや専門書を参考にしたり、レクが得意なスタッフに相談したりするのが良いでしょう。
また、特定の参加者だけが楽しめる内容にするのではなく、あくまでも参加者全員が楽しめるよう心がけるのも重要です。
ただし、レクレーションを実施する際は、事前にレクのシミュレーションをすることも忘れないようにしてください。実際に試してみて、進行上何か問題が見つかるケースも少なくありません。
レクリエーションを行う際は、安全面に十分配慮して行うこと、利用者さん達に決して無理をさせないこと、さらに、何よりも利用者への気配りを常に忘れないことを意識してください。誰でも楽しめる内容で企画をして、レクリエーションを利用者同士の交流の場として活用していきましょう。