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2023.07.28

介護職での転職回数の影響は?転職回数の多さは転職で不利になる?

慢性的な人手不足が続く介護の現場では、転職回数の多さは不利に働くのでしょうか。確かに介護以外の職種では転職回数が多いと問題視されるケースもあるようですが、介護職ではそれほどでもありません。
ここでは、介護職での転職回数の影響について解説します。転職回数が多いことを理由に介護職の採用面接に踏み切れない方や不安を抱えている方は、ぜひ参考にしてください。

介護職では転職回数の多さは不利になりにくい

介護職では転職回数の多さは不利になりにくい、と言われています。理由は以下の2点です。
・慢性的な売り手市場
・異業種の経験や知識が活かせる
厚生労働省によると、2022年5月時点における介護業界の有効求人倍率は3.41倍でした。つまり、1人に対して3社以上の求人があることになり、依然として売り手市場が続いていると言えます。加えて、公益財団法人介護労働安定センターが実施した令和 3 年度「事業所における介護労働実態調査」では、60%以上の事業所が人手不足を感じているという結果が出ています。
また、新型コロナ禍の影響もあり、解雇された非正規職員、飲食業界などで働いていたアルバイト従業員などが介護業界に参入するケースも少なくありません。介護業界は人と接する仕事のため、人間性を重視する傾向にあります。介護職は、異業種で接客をしていた人にとって、これまでの経験や知識が活かせる魅力的な仕事として見られていると考えられます。

多くの職員が転職を経験している

公益財団法人介護労働安定センターの令和 3 年度「事業所における介護労働実態調査」によると、職員に学校卒業後、収入を伴う仕事をしていたか質問したところ「前職あり」が 75.7%という結果でした。さらに、「前職あり」と回答した職員に対してこれまで経験した仕事内容を尋ねたところ、「介護・福祉・医療関係以外の仕事」が63.1%となり、他業種から多くの職員が転職している実態が明らかになっています。
介護業界で働いている人の多くが転職を経験しているため、異業種で働いた経験のある人を受け入れる土壌があり、人間性が重視されることから転職回数について不利に働きにくいという事情が伺えます。

転職回数を増やさないために大切なこと

転職回数の多さは介護業界において、必要以上に気にすることはないようですが、短期間の離職を繰り返していると「長続きしない人」といった悪い印象を持たれてしまうかもしれません。
転職回数を増やさないために大切なポイントとして、自分の適性を知り、どの介護施設に向いているのかを分析して資格取得や今後のキャリアプランを考えてみることをおすすめします。
また、転職ごとの理由を振り返り、今後の転職する際の判断基準を作ってみるのも良いでしょう。安心して働ける良い職場を求めて転職を繰り返しても、介護職の悩みは解決しないかもしれません。将来介護職としてなりたい自分をイメージすることも大切です。

今回のまとめ

介護職の現場は慢性的な人手不足であり、実際に働いている多くの職員も異業種からの転職組です。転職回数の多さは不利に働きにくいと言われているため、必要以上に不安に思うことはありませんが、自分の適性を分析してどの施設に向いているのかを考え、将来を見据えた転職を心がけることをおすすめします。