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2023.12.15

多くの介護施設で取り入れられている介護美容の目的や効果とは

コロナウイルスの影響もあり、介護サービス利用者の方たちの中には、自由な外出や面会などを制限されているケースが少なくありません。そんな中、注目されているのが「介護美容」と呼ばれる新しいジャンルのサービスです。このサービスは、外見だけでなく心の健康にも寄与すると言われており、多くの施設で取り入れられるようになっています。
ここでは、近年多くの施設で取り入れられている「介護美容」の目的や効果について詳しくご紹介します。

介護と美容を混ぜることで自己肯定感が上がる

一般的に、介護美容とは介護の現場において高齢者がメイクやスキンケアなどを通して、身なりを整えることです。このサービスは、高齢者の心の健康や自己肯定感を高めるための重要な役割を果たしています。
介護美容には、大きく「ヘアカットを行う介護美容」と「メイクやセラピーなどを行う介護美容」の2タイプに分類することが可能です。ヘアケアだけでなく、メイクアップやハンドケア、フェイシャルケアなどが介護美容サービスに該当します。
ヘアカットもメイクも、どちらも美容の分野に属しており、介護美容と一口に言っても提供するサービスは異なるのが特徴です。介護美容サービスを提供する最大の目的は、見た目が美しくなることで自己肯定感を高めることです。これを「化粧療法」と呼び、長期的に継続することで、自然と自分に自信がついたり、幸福感を得られたりするため、将来に対する不安な気持ちやマイナスな感情を払拭できます。介護美容を受けられた利用者が笑顔いっぱいに楽しそうにされている光景は見たことがあるかもしれません。

介護美容の手法による心理的なリラックス効果

介護美容のサービスを受けることで、利用者の方は心理的なリラックス効果を得られます。リラックスすることで、心身の疲労軽減も期待できるでしょう。また、介護美容サービスを受けることで、日常的に身だしなみを整えようとする方も増えるかもしれません。自分で化粧をする場合、細かな作業を伴うため、身体機能の維持や回復にも繋がります。このように、介護美容サービスを受けることで、利用者の心理的安定をもたらし、自己回復の向上も含めて、より健康的な生活を送れるようになるでしょう。

コミュニケーションの促進

介護美容サービスを利用して見た目が美しくなることで、他の人と交流したり、外出したりすることに対して積極的になれる傾向も見られます。化粧をすることで自信がつき、外部の人との接触に対しても前向きな姿勢でいられることから、引きこもり状態の方や認知機能の低下予防などに対しても一定の効果が期待されているのです。
ある調査結果によると、メイクアップを習うことでうつ病や統合失調症の治療に非常に効果があると発表されています。

今回のまとめ

介護美容は、高齢化社会における日本において、今後もどんどん需要が高まっていくでしょう。介護の現場において介護美容サービスを取り入れることで、介護サービス利用者の積極的な社会参加はもちろん、自己肯定感の向上や心理的な安定など、様々なメリットが得られます。
高齢者のQOL(クオリティーオブライフ)を高めるためにも、積極的に介護美容サービスを取り入れていきましょう。

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