全国の介護・福祉資格講座を検索・申し込みできるフクシカサーチ「お知らせ・コラム」ページ

メニュー

Column

お知らせ・コラム

Column

2023.12.15

効率よく進める方法は?介護の申し送りをスムーズに伝えるためのコツ

介護の現場では、日々の業務を円滑に進めるために「申し送り」が欠かせません。これは、前の担当者から次の担当者へと、利用者の状態や要望、その他の重要な情報を伝えるための手段です。しかし、申し送りの方法や内容にはバラつきがあり、時には情報の伝達ミスや誤解が生じることも少なくありません。
ここでは、介護における申し送りの目的や重要性を明確にし、その際の注意点や効果的な伝達方法を詳しく解説します。より質の高いケアを提供するためのスキルを磨く際の参考にしてください。

介護の申し送りをする目的

申し送りは、介護が必要な利用者に提供するケアに矛盾が生じないように対応する業務です。それだけでなく、継続して適切な介護サービスを提供するため、スタッフや施設をトラブルから守るため、ケアプランや業務内容を見直すためなどの目的もあります。情報提供がきちんとできておらず、対応するスタッフによって提供するサービスの内容や水準が異なってしまうと、利用者が混乱してしまいかねません。申し送りでケアの詳細や利用者さんの状況を全体共有することで、サービス内容の見直しや改善を図ることが重要です。

申し送りで伝える内容の理解とその重要性

施設の形態やサービス内容が異なっても、申し送りで伝える基本的な内容は共通しています。多くの施設において申し送りをする内容は次の通りです。

・利用者の体調や精神状況の変化
・利用者からの要望
・利用者のご家族から要望や連絡事項
・施設内で発生したトラブルや事故の内容
・事務連絡など

これらの情報は、業務を引き継ぐ介護スタッフにとって必要不可欠です。スタッフの勤務状態や勤務時間を考慮しながら、情報を漏らすことなく共有していきましょう。正確な情報伝達は、利用者の安全と快適な生活を守るための基盤となります。

介護の申し送りをスムーズに行うためのポイント

申し送りは非常に重要な業務ですが、介護職員の中には申し送りが得意ではない方も少なくありません。特に、新人スタッフや経験の浅いスタッフにとっては、どのように申し送りをすべきか分からないケースも多いかもしれません。
まず重要なのは、正確な情報を伝えるよう努めることです。いつ、どこで、誰が、何を、どのようにという「5W1H」を意識することで、正しい情報をもれなく伝えられるでしょう。
さらに、申し送りをスムーズに伝えるためには、簡潔に、シンプルに伝えることが重要です。利用者さんの体調に変化があった場合に伝えるべき情報や次の担当者に対応してほしいことなどを事前にまとめておいてください。
そして、事実と意見、さらに推測を明確に分けることも大切です。事実や私情が混ざってしまうと、伝えた相手に理解してもらえずに間違った解釈をしてしまったり、誤解が生じてしまったりしかねません。
最後に、伝える内容に起承転結をつけるなど、話の順序を組み立てるよう意識することも大切です。申し送りが得意でない方も対応できるように、テンプレートを用意しておくのも良いでしょう。

今回のまとめ

申し送りは、利用者が気持ちよく必要なケアを受けるために大切な業務です。経験の浅い方でも対応できるように、スムーズに申し送りをするためのポイントを押さえて準備を進めていきましょう。正確で効果的な申し送りは、利用者の安全と快適な生活を守るための鍵となります。