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2023.12.19
介護職のケアワーカーとソーシャルワーカーの根本的な違いとは?
少子高齢化社会がますます進む中、介護業界に注目が集まっています。介護の中にも様々な職業や資格が存在しており、仕事内容や資格内容の違いが分からない方も多いのではないでしょうか。その代表例として、「ケアワーカー」と「ソーシャルワーカー」が挙げられます。
ここでは、ケアワーカーとソーシャルワーカーの違いや仕事内容などについて詳しく解説します。
ケアワーカーは介護職の総称
ケアワーカーとは、高齢者施設や障害者施設、病院などで、介護が必要な方に対して介護業務に従事する方を総称する呼び名であり、介護職員と呼ばれることもあります。なお、このケアワーカーには、有資格者も無資格者も含まれますが、国家資格である「介護福祉士」の資格を有している場合が多いです。
その仕事内容は多岐に渡り、食事や入浴、着替え・排泄の身体介護から、精神面のサポートまで様々です。また、一緒に働く現場スタッフはもちろん、施設や病院の医師や看護師、ケアマネジャー、さらには利用者のご家族との連携が欠かせないため、コミュニケーションスキルも必要です。
ソーシャルワーカーは社会福祉事業に従事する専門家
ソーシャルワーカーとは、生活相談員の総称です。福祉や介護・医療・教育など、様々な場面で不安や問題に対する支援を行う職業のことであり、ソーシャルワーカーとして働くために資格は必須ではありませんが、一般的には「社会福祉士」や「精神保健福祉士」といった国家資格を有する方を指す場合が多いです。
福祉施設・医療機関・教育機関・行政や民間企業など、ソーシャルワーカーを必要とする現場は多岐にわたります。
医療ソーシャルワーカー
医療現場において、入院中や退院後の生活、医療費などの経済的な問題や社会復帰に向けてなど、患者やその家族の悩みや問題を解決するために、相談および支援を行います。病院や介護施設、在宅介護支援センターなどが主な職場です。
スクールソーシャルワーカー
小学校や中学校、高等学校などの教育機関、児童福祉施設が主な活躍の場です。いじめや不登校などの問題、DVや育児放棄などの家庭環境の他、障害や病気などに関する相談や支援を行います。教職員に研修を行うことも、仕事の一つです。
生活相談員
介護施設で働くソーシャルワーカーを生活相談員といい、ケアマネジャーや介護職を兼ねる場合もあります。介護施設の利用者やその家族と施設を繋ぐ役割があり、各種の手続きや施設の管理業務など、相談業務や事務的業務がメインです。施設の規模や種類に応じて配置人員が決められています。
その他にも、ソーシャルワーカーには多くの種類があります。働く場所によって職務内容は異なりますが、相談や支援を行うことが主な業務であるため、コミュニケーションや人助けが得意な人に適している職業です。
介護職におけるケアワーカーとソーシャルワーカーの明確な違いは資格
ケアワーカーとソーシャルワーカーの明確な違いは、保有資格です。
ケアワーカーは、国家資格である介護福祉士の資格を有している方を指す場合もありますが、介護職員の総称であるため必ずしも資格が必要ではありません。
一方、ソーシャルワーカーは、社会福祉士や精神保健福祉士などの国家資格を有する方を指す場合が多いです。無資格でも働ける職場も存在しますが、有資格者の方が待遇が工場するとともに勤務地の幅が広がるため、ソーシャルワーカーを目指すなら資格取得がおすすめです。
今回のまとめ
ケアワーカーとソーシャルワーカーの違いについて詳しく解説しました。介護施設において、ケアワーカーは利用者に直接関わって介護サービスを提供する職業であり、ソーシャルワーカーは利用者や家族の相談支援を行う職業です。
必要な資格はそれぞれ異なりますので、目指す職種によって取得する資格を検討しましょう。