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2023.12.20

ご利用者が亡くなった時に家族の方にかける言葉は?

介護の仕事に従事していると、利用者の方の訃報を耳にする機会も多いかもしれません。入居する介護施設で亡くなられるケースはもちろん、入院先で亡くなられるケースもあるでしょう。このような利用者の方の訃報を知った際、ご遺族の方にどのような言葉をかけるべきか分からないと戸惑ってしまう方も少なくありません。
ここでは、利用者のご遺族に対する対応の仕方や声かけをする際の具体的な言葉について詳しくご紹介します。

亡くなった直後は形式的な言葉よりも家族との時間を過ごせる配慮を

特に利用者が亡くなった直後は、ご家族も状況を受け止められていない場合が多いです。そのため前提として、ご家族へのお悔やみの言葉にばかり意識を向けるのではなく、利用者とご家族が落ち着いた時間を過ごせる配慮を心がけましょう。

家族からの連絡で訃報を知った時にはお礼とお悔やみの言葉を伝える

入居していた利用者の方が、入院や一時帰宅などで施設を離れたタイミングで亡くなられるケースも少なくありません。このようなケースでは、利用者のご家族からの連絡で訃報を知るケースがほとんどでしょう。
その際は、お悔やみの言葉を伝えるとともに、大変な時に連絡をくださったことに対する感謝の気持ちを伝えてください。こちらから死因を尋ねるようなことはせず、ご遺族の事情や気持ちに寄り添い、耳を傾けることが大切です。
その上で、お通夜や葬儀・告別式の日時や場所が決定したら教えてもらうようにお願いしましょう。利用者の方のお通夜や葬儀に参列するか否かは、施設の方針によって異なります。参列せずに弔電のみで対応するケースも少なくありません。まずは、施設の方針を確認した上で適切に対応してください。

介護職が知っておきたいお悔やみの言葉

介護職員として勤務される方が知っておきたいお悔やみの言葉をご紹介します。

哀悼の意を表します

「哀悼の意を表します」は、故人の死に対する悲しみの気持ちを表現するフレーズです。悲しみのあまり心が痛んでいるという様子を伝えられるでしょう。こちらのフレーズも、弔電やメールなどの文面で使用されることが少なくありません。

残念でなりません

「残念でなりません」は、故人の死に対する悔しい気持ちをありのままに表現するフレーズです。このフレーズは、文面はもちろん口頭でも使うことができます。

お悔やみ申し上げます

「お悔やみ申し上げます」も、故人の死を悲しみ、弔いの言葉をお伝えするという意味合いで使われます。基本的に亡くなった直後に使用する言葉です。

ご冥福をお祈りします

「ご冥福をお祈りします」は、亡くなった後の幸福を意味するフレーズです。故人に向けて、死後も幸福でありますようにという祈りの気持ちを込めて伝えましょう。基本的には、弔電やメールなどの文面で使用されることが多い言葉です。ただし、このフレーズは、仏式のみに利用でき、宗派や仏教以外の宗教には使えません。故人や遺族の宗教が分からないケースでは使用を控えた方が良いフレーズであると覚えておいてください。

今回のまとめ

家族の死に直面し、辛い気持ちになっているご遺族の方たちにかける言葉やマナーについてご紹介しました。ご家族が亡くなったご遺族に対してかける言葉に悩む介護職員の方も多いのではないでしょうか。何気なく使っている言葉がマナー違反となってしまうケースもあるため、お悔やみの言葉が持つ意味を理解した上で使うことが大切です。
ご遺族の気持ちに配慮しながら、残念に思う気持ちとこれまでの感謝の気持ちを上手に伝えてください。