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2023.12.20

介護職に手荒れが多い原因と悪化させないためにできる簡単なケア方法

介護業界に従事される方の多くが悩むのが手荒れ問題です。介護の仕事は、水やお湯に触れる機会が非常に多いことから手荒れが起こりやすく、日常生活に支障をきたしてしまう方も少なくありません。
ここでは、介護職に手荒れが多い原因と悪化させないために知っておきたい簡単なケアについて詳しくご紹介します。

介護職が手荒れしやすい原因は頻繁な手洗いによる皮膚の乾燥

手荒れをしてしまう原因はいくつか考えられますが、介護職の方が手荒れに悩む最も大きな原因として、水やお湯に触れる機会の多さが挙げられます。
介護職は、基本的に高齢者の方をお世話するのが仕事です。お世話をする中で、食事や排泄の介助をはじめ、おむつ交換や着替えの介助など、直接体に触れる機会が少なくありません。衛生面の観点から手洗いの回数も必然的に多くなるでしょう。介護施設によっては、入浴介助や洗濯などの業務を担当することもあります。
そのため、水やお湯に触れる機会が多いことから手の皮膚を保護している皮脂が洗い流され、必要な水分を保つことができなくなってしまうために手荒れが生じてしまうのです。

手荒れに効果的な対策とおすすめアイテム

手荒れに悩んでいる方に実践してほしい対策とおすすめアイテムをご紹介します。

ハンドクリームを使用する

ハンドクリームを塗って手を保護する対策です。ハンドクリームが洗い流れてしまった皮脂の代わりとなってくれるため、手荒れを予防し改善できるでしょう。

ゴム手袋を使用する

水仕事をする際はゴム手袋を着用することを習慣化することも大切です。直接水やお湯に触れなければ、手荒れもしにくくなります。ただし、皮膚が弱い方はゴム手袋を付けると手荒れが悪化してしまうかもしれません。そのような場合は、木綿の手袋を付けるなど工夫してください。

必ず水分を拭き取る

手洗いをしたらきちんと水を拭き取り乾かすことも、手荒れを防ぐために重要です。手を濡れたままの状態にしておくと、手の水分がどんどん蒸発してしまいます。そのままにせずに乾かす習慣を付けてください。さらに、手を拭くときはゴシゴシとこするのではなく、優しく拭き取るように意識しましょう。

重要なのはこまめな保湿とお湯の温度

介護職に従事される方が手荒れを防止するためには、こまめな保湿とお湯の温度に注意が必要です。
手洗いや入浴介助のあとは、市販されているハンドクリームや保護剤を使って乾燥を予防しましょう。また、クリーム前にローションなどで水分を補うのもおすすめです。こまめに保湿することで、肌の表面がきめ細かく整うため、手荒れしづらい状態を維持しやすくなります。就寝時には、ハンドクリームを塗った状態でシルクの手袋をすることで高い保湿効果が期待できるでしょう。
なお、熱すぎるお湯は、汚れが落ちやすいですが、必要な皮脂も一緒に洗い流してしまいます。特に、冬場は熱いお湯を使いがちですが、なるべく低い温度のぬるま湯を使うのがおすすめです。

今回のまとめ

介護職は水やお湯に触れる機会が非常に多いことから、手荒れが起きやすい職業です。痛みが出る前に対策するように意識することが非常に大切です。こまめな保湿と簡単にできるセルフケアを習慣化することで、手荒れの重症化を予防できます。
手荒れがひどくなり、日常生活に支障をきたすような場合は、なるべく早く皮膚科を受診してください。ご紹介した内容を参考にしていただき、手荒れを予防するセルフケア方法を実践していきましょう。