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2023.12.22
介護サービスを利用する上で欠かせないケアプランの目的や種類
万が一自分自身や家族が介護を必要とする状態になった場合、介護保険サービスを利用するためにはケアプランの作成が必要不可欠です。では、ケアプランにはどのような種類があり、どんな目的で作成されるのでしょうか。
ここでは、介護保険サービスを利用する上で欠かせないケアプランの目的や種類などについてご紹介します。
介護サービスの内容を具体化させる目的を担うケアプラン
ケアプランは、要介護あるいは要支援の認定を受けた方、及びその家族にとって最適な介護保険サービスをまとめた計画書です。本人と家族が、介護施設や自宅において、より充実した生活を送ることを目的としています。そのため、ケアプランの作成時には利用者や家族の状況や環境などを考慮し、ケアプランには本人と家族の希望、必要となる具体的な介護サービス、短期的・長期的な目標などを記載するのが一般的です。
また、ケアプランは定期的に見直されます。また、本人の健康状態、要介護度、希望などに変化が生じた時も同様です。ケアマネジャーが本人と家族へアセスメントを行い、ケアの改善点や課題を特定した上でケアプランを更新します。
3つの種類に分けられるケアプランのサービス内容
ケアプランは、主に居宅サービス計画、施設サービス計画、介護予防サービス計画の3種類に分けられます。
居宅サービス計画
要介護1~5の認定を受けた方が自宅介護サービスを受ける際に作成するケアプランです。このケアプランは自宅で暮らしながら介護サービスを受けるために作成されます。居宅サービスの例は、訪問サービス、通所サービス、短期入所サービス、介護用品・福祉用具のレンタルなどです。居宅サービス計画の作成はケアマネジャーが行います。
施設サービス計画
要介護1~5の認定を受けた方が、特定の介護施設が提供する介護サービスを利用する際に作成するケアプランです。やはりケアマネジャーが作成します。
施設サービス計画の作成が必要な施設は、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)、介護老人保健施設、介護療養型医療施設です。なお、介護老人福祉施設は、原則要介護3以上の認定を受けた方のみ入所できます。
介護予防サービス計画
要支援1・2の認定を受けた方が居宅介護サービスを受ける際に作成されるケアプランです。要介護状態の悪化防止と、生活機能の維持・向上を目的としています。介護予防サービスの一例は、訪問入浴介護、訪問看護、訪問・通所のリハビリテーションなどです。介護予防サービス計画は地域包括支援センターの保健師などが作成します。
ケアプランを作成するときに意識すべきチェックポイント
ケアプランの作成において重要なのは、本人の健康状態、認知機能、生活状況、及び本人と家族の希望や意向などを十分に把握することです。そのため、ケアプランの作成時には、必要に応じて介護認定調査の結果、地方自治体の福祉担当者、要介護者の主治医などからの情報も集めます。
また、自立支援を目標とし、本人の自立意欲を妨げないプランであるべきです。その上で必要となる介護サービスや支援内容を見極める必要があります。さらに、本人や家族にとって金銭的に無理がないプランであるかどうかも確認しなければなりません。
今回のまとめ
ケアプランは、要介護や要支援の方が介護保険サービスを受ける際に必要となる計画書です。本人と家族がより充実した生活を送れるようにすることを目的としています。ケアプランを作成する際は、本人とその家族の意向に寄り添い、自立を目指した内容であることが重要です。