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2024.01.05

介護業界で役立つ生活援助従事者研修の受講条件や受講内容とは

生活援助従事者研修は、生活援助を専門に行う人材を確保するために2018年に新しく創設された公的資格です。介護職員初任者研修の約半分の時間で取得できるため、生活援助従事者研修はスキルアップの一助となることでしょう。この記事では、研修の受講条件や内容についてご紹介します。家事をメインにした介護の仕事を探している方、介護業界への転職を希望する方はぜひ参考にしてください。

生活援助従事者研修は受講条件がないので誰でも受講可能

介護の仕事は、調理や掃除・洗濯などの日常生活を支援するサービスと、食事や排せつ・入浴介助などの身体介護サービスの2種類に分けることができ、生活援助従事研修は日常生活の支援に特化した資格です。
生活援助従事者研修は、生活援助を中心に行う担い手を育成する目的で作られた資格であり、サービスを切り分けたことで、身体介護を行う介護職の負担の軽減につながると期待されています。
生活援助従事者研修の大きな魅力の一つは、特定の受講条件が設けられていないことです。これにより、介護に興味を持った多くの方が、無理なく研修を受講できるようになっています。取得時間も59時間と短く、訪問介護(ホームヘルパー)としての基本的知識を深めるための第一歩として有効です。

受講内容は高齢者や介護の理解を深めるプログラムになっている

これまでは130時間の受講が義務付けられている介護職員初任者研修が介護職のスタートラインとしての位置付けでした。しかし、生活援助従事者研修が設けられたことで、家事スキルを活かせる主婦など多種多様な人材の参入促進が期待されています。
生活援助従事者研修の内容は、高齢者の生活や心理、老化と認知症への理解、そして介護技術演習を中心に構成されています。
カリキュラム修了後、筆記試験に合格することで生活援助従事者研修の資格取得が可能です。さらに、次のステップである介護職員初任者研修を受講する際は、生活援助初任者研修の資格を持っているとカリキュラムの一部が免除され、71時間の研修で済みます。
研修の実施主体は都道府県もしくは都道府県指定の機関であり、受講費用の相場は実施主体によって異なりますが2~3万円程度です。

介護施設や事業所だけでなく訪問介護事業所における生活援助業務を担う

生活援助従事者研修の資格を保有していることにより、介護施設や事業所だけでなく訪問介護事業所での生活援助業務が行うことができ、具体的には掃除や洗濯、食事の準備・配膳・片付け、買い物、衣類の整理整頓、薬の受け取りなどの業務を行うことが可能です。ただし、入浴介助などの高齢者の身体に直接触れる身体介護は行えません。
訪問介護事業所の人手不足は深刻で、生活援助従事者研修の有資格者は歓迎される可能性が高くなっています。身体介護はハードルが高く、自信がないものの生活援助だけなら挑戦してみたいという方には、生活援助従事者研修は手軽に取得できるおすすめの資格と言えるでしょう。

今回のまとめ

生活援助従事者研修は、介護業界でのキャリアを考えている方にとって、スタートラインともいえる欠かせない資格の一つです。受講条件が特になく、研修内容も実務に即したものとなっているため、即戦力として活躍するためのスキルや知識を習得できます。介護職を目指す方、生活援助からのキャリアアップを図りたい方は受講してみてはいかがでしょうか。