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2024.01.05

移動支援従事者(ガイドヘルパー)養成研修のカリキュラムについて

在宅支援を利用する高齢者や障害を持つ方々が増える中、移動や外出をサポートする「移動支援従事者(ガイドヘルパー)」の資格が注目されています。現在、ガイドヘルパーの数が不足しているため、養成研修を受講しガイドヘルパーの資格を取得することによって仕事の幅が広がり、キャリアアップに繋がるでしょう。そこでこの記事では、養成研修のカリキュラムについて詳しくご紹介します。

同行援護従事者養成研修では視覚障害者の外出のサポートを学ぶ

ガイドヘルパー養成研修は、対象となる利用者の障害によって同行援護従事者(旧視覚障害者)・全身性障害者ガイドヘルパー・行動援護従事者(旧知的・精神障害者)の3種類に分けることができます。1人での外出が不安で自宅に引きこもっていた方々も、専門知識を持ったガイドヘルパーの支援によってカラオケや居酒屋へ出かけたり、散歩や山登りも行うことができます。
養成研修は都道府県ごとに実施しており、3日間でガイドヘルパーの資格を取得することが可能です。資格取得の費用の相場は1~2万円であり、主催者によって異なりますが、職業訓練の一環として無料で受講できる自治体もあります。試験は設けられておらず、講義と演習の研修を修了することによって資格を取得することが可能です。
同行援護従事者養成研修は、視覚障害者の外出をサポートするための知識と技術を学習します。研修では、視覚障害者の見え方や見えにくさを学んだ上で、公共交通機関を利用する際や移動時の安全確保、食事の介助、コミュニケーションの技術を学びます。

全身性障害者ガイドヘルパー養成研修には食事やトイレの支援も含まれる

全身性障害者ガイドヘルパー養成研修では、車いすを利用している身体障害者の外出を支援するための知識と技術を学びます。脳性まひや筋ジストロフィーなどの全身性障害に関する基礎知識を習得した上で、車いすやストレッチャーを使った移動をサポートする方法を学習します。また、外食する時の介助やトイレの介助、移動時のポジショニング・安全確保など、細やかな配慮や技術が求められるため、実践を通じて一人ひとりのニーズに合わせた対応方法を学べることが本研修の魅力です。全身性障害の高齢者も増えているため、介護職の方が仕事の幅を広げるために習得するケースもあり、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修などの資格を持っている方は、一部の講義科目が免除されます。

ガイドヘルパー養成研修には知的障害者や精神障害者の移動支援もある

行動援護従事者養成研修は、知的障害者や精神障害者が外出する際のサポート技術を学びます。知的障害や精神障害を持つ方は、情報の取得や理解に課題を持っていることが多く、外出中に危険な目に遭うことが珍しくありません。そのため、危険を回避し、安全を確保することが行動援護従事者の仕事です。
研修では、知的障害や精神障害の特性やニーズを理解するだけでなく、適切なコミュニケーション方法や食事方法、排せつの介助方法を学びます。また、本研修をとおして、具体的な指示の出し方や感情の読み取り方、情報提供の方法など円滑な接し方を身に着けることが可能です。

今回のまとめ

ガイドヘルパーとしての役割は、障害の種類や程度に応じて様々です。しかし、専門的な知識と技術を養成研修で習得することで、一人ひとりに合ったサポートを提供し、生活の質を向上させることができます。ガイドヘルパーの資格に関心のある方は、ぜひ養成研修を検討ください。