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2024.01.09

移動支援従事者(ガイドヘルパー)の仕事内容は?研修の課程は?

介護・福祉の業界には、多岐にわたるサービスがあり、近年、外出時の障害者をサポートする「移動支援従事者(ガイドヘルパー)」の資格の存在価値が向上しています。この記事では、ガイドヘルパーの仕事内容と研修課程についてご紹介しますので、ガイドヘルパーを目指す方はぜひ参考にしてください。

移動支援従事者の仕事内容は障害者が外出する時のサポート

ガイドヘルパーの役割は、視覚や全身、知的・精神などの様々な障がいを持つ方々を対象に外出時のサポートを提供することです。具体的なサポート内容としては、歩行の際の安全確保や方向案内、公共交通機関の乗り降りなどが含まれます。特に、都市部は交通量が多く、安全に移動するためのサポートが欠かせません。
また、ガイドヘルパーは移動する際の安全の確保だけでなく、外出先での食事や排せつ介助、代筆や代読なども大切な仕事です。ガイドヘルパーとして働く条件は市区町村によって異なっており、必ずしも養成研修を受けなければいけないわけではありません。しかし、養成研修の受講が条件となっている市区町村では、指定の養成研修を修了することでガイドヘルパーとして働くことができます。

移動支援従事者(ガイドヘルパー)養成研修には3つの課程がある

ガイドヘルパー養成研修は、対象となる利用者の障がいによって同行援護従事者(旧視覚障害者)・全身性障害者ガイドヘルパー・行動援護従事者(旧知的・精神障害者)の3種類に分けることができます。
同行援護従事者養成研修では、視覚障害者の外出をサポートするための知識と技術を学びます。また、全身性障害者ガイドヘルパー養成研修では、脳性まひや筋ジストロフィーなどで車いす生活を送っている身体障害者の外出を支援するための知識と技術を学習します。介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修などの資格を持っている人は、一部の講義科目が免除されます。
さらに、行動援護従事者養成研修では、知的障害者や精神障害者が外出する際のサポート技術を学びます。知的障害の方は突然パニックに陥ることもあるため、障がいに対する知識と対処方法を事前に学ぶことによって落ち着いて対応できます。

移動支援従事者(ガイドヘルパー)養成研修は実習で支援の方法を学ぶ

養成研修は都道府県指定のスクールなどで実施しており、3日~1カ月程度で資格を取得できます。資格取得の費用は主催者によって異なり、2万円前後が相場です。
ガイドヘルパー養成研修では、障害ごとの特性や知識を学んだ上で実習を行い、安全な移動のスキルを習得します。
研修の中でも、特に実習はガイドヘルパーのスキルアップにとって重要です。実際の現場での経験を通じて、障害者の日常の課題やニーズを深く理解できます。段差がある歩道やすぐに信号が切り替わってしまう横断歩道など、障害者と外出することによって初めて気付くことが少なくありません。
通学形式の研修において、他の受講生とのコミュニケーションを通じて、サポートの質を高めるためのノウハウを習得できることも魅力の一つです。

今回のまとめ

移動支援従事者(ガイドヘルパー)は、外出の際の障害者サポートを担当する重要な役割を担っています。介護職への転職を検討している方は、研修を通じて必要なスキルや知識を習得することが可能です。障がいのある方々の豊かな生活をサポートするため、ガイドヘルパーの資格取得を検討してみてはいかがでしょうか。