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2024.01.10

重度訪問介護従業者養成研修の資格を取得するメリット.docx 09_難病患者等ホームヘルパーはどんな資格?受講資格や研修内容など

介護の仕事は高齢化社会において、より注目を集めており、介護を必要としている方々は高齢者だけでなく障がい者など様々です。介護資格の中には、重度障害者のケアに特化した「重度訪問介護従業者養成研修」と呼ばれる資格があります。この記事では、重度訪問介護従業者養成研修の資格を取得する3つのメリットをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

重度訪問介護従業者養成研修を取得すると医療的ケアなど仕事の幅が広がる

介護現場は多岐にわたり、介護を必要とする重度障害者に対して訪問介護を行うスタッフの需要が高まっています。重度訪問介護従業者は、住み慣れた地域で生活し続ける障害者の支援を行うことができる重要な専門職です。重度訪問介護従業者養成研修を取得することによって日常生活のサポートだけでなく、喀痰吸引や経管栄養などの医療的なケアもできるようになります。重度訪問介護従業者養成研修は一般的な認知度はそれほど高くありませんが、介護業界において高く評価されている重要な資格の一つです。
近年、筋ジストロフィーやALS、脳性まひ等を患う方や、事故によって脊椎を損傷した方が在宅でのケアを希望してサービスを利用するケースが増えてきました。身体介助や家事援助、移動サポート、医療的ケアなど総合的なサービスを提供できる人材は非常に貴重であるため、転職や就職にも有利に働くでしょう。

実践力が鍛えられる

重度訪問介護従業者養成研修は、各都道府県が独自の基準で制定している資格です。具体的な日時や開催場所、受講費用なども異なるため、各都道府県のホームページにてご確認ください。
養成研修は基礎・追加・統合・行動障害支援の4課程があり、年齢や職業、学歴に関係なく誰でも受講することが可能です。基礎課程の修了だけでも一定の需要はあるものの、仕事の幅をより広げるためには、統合課程や行動障害支援課程といった上級課程を修了することをおすすめします。なお、医療的ケアがカリキュラムに入っているのは総合課程です。
いずれの課程も実習があり、実際の現場でのケアの技術や知識を習得することを重視しています。追加課程以降では、実際に重度障害者の自宅を訪問し、介護の実習を行っており、実際の現場で直面する様々なシチュエーションに対応するための実践力を鍛えることができます。

自分の家族の介護に活かせるメリットもある

現代社会において、ご自身の家族の介護を担当することもあるかもしれません。重度訪問介護従業者養成研修の資格を取得することによって家族や親しい人々の介護を行う際にもプロとしての知識や技術を活かすことができます。専門性の高い技術を習得することにより、大切な家族の健康と暮らしを守るだけでなく、ご自身の心の安定にも寄与するでしょう。
ほとんどの訪問介護サービスのは、身体介助、付き添いなどのサービスが独立しており、複数のサービスを別々に利用する形となっているのが一般的です。この点、重度訪問介護従業者は全てのサービスを総合的に提供できるため、障害者の生活に寄り添ったきめ細かな介護を行うことができます。

今回のまとめ

重度訪問介護従業者養成研修の資格を取得することは、介護職としての成長や多様なキャリアパスを追求するための大きなステップです。自宅での介護を希望する重度障害者は年々増えており、需要が高まっています。年齢や学歴などに関係なく、誰でも受講できる重度訪問介護従業者養成研修を取得して活躍の場を広げてみてはいかがでしょうか。