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2024.01.12

難病患者等ホームヘルパーの資格が活きるシーンとガイドヘルパーとの違い

介護職としてのキャリアを積む上で、専門的な様々な資格を取得することは自身のスキルアップを高めるための重要なステップとなります。また、「難病患者等ホームヘルパー」と「ガイドヘルパー」はニーズが異なるため、場面に応じてのサポートが可能となる資格です。
本記事では、難病患者等ホームヘルパーの資格が活きるシーンと、ガイドヘルパーとの違いについてご紹介します。

難病患者等ホームヘルパーの基礎課程Iは介護職員初任者研修が必要

難病患者等ホームヘルパーの資格は、難病を持つ方や特定の医療的ニーズがある患者の日常生活をサポートするのが仕事です。具体的には、食事や掃除・洗濯などの家事支援、入浴や排せつなどの身体介助、移動支援などが挙げられます。業務内容は一般的なホームヘルパーと同じであり、難病・特定疾患への知識が必要です。
難病患者等ホームヘルパーになるには、養成講座を受講する必要があり、入門講座・基礎課程Ⅰ、基礎課程Ⅱの3種類のプログラムがあります。
基礎課程Iは、介護の基本的な知識や技術を持つ方を対象としており、介護職員初任者研修の修了もしくは履修中でも資格取得が確実なことが受講条件となっています。

難病患者等ホームヘルパーの基礎課程IIは介護福祉士実務者研修が必要

難病患者等ホームヘルパーの資格取得を検討する際には、自身の経験や背景を考慮しながら、適切な課程を選択する必要があります。入門講座は全国的に開催回数が少ないこともあり、基礎課程Ⅰ・基礎課程Ⅱの受講がおすすめです。
基礎課程Ⅱは、介護福祉士実務者研修以上の資格を持っている方もしくは同研修を履修中で、資格取得が確実な方が受講対象であり、基礎課程Ⅱは、Ⅰと比べると専門的な内容で受講時間が長いのが特徴です。カリキュラムは「難病に関する行政施策」として「難病の保健・医療・福祉制度Ⅱ」が1時間、「難病に関する基礎知識Ⅱ」として「難病の基礎知識Ⅱ」が3時間、「難病患者の心理学的援助法」が1時間、さらに「難病に関する介護の実際」として「難病に関する介護の事例検討等」が1時間となっています。

ガイドヘルパーは介護職員初任者研修が必須で介護福祉士実務者研修は不要

ガイドヘルパーは、高齢者や障害者の移動や外出をサポートする資格で、対象となる利用者の障害によって3つの養成研修があります。本章では、全身性障害者ガイドヘルパーの資格について解説します。
難病患者等ホームヘルパーの資格は、難病患者の日常生活全般をサポートするのが仕事であり、移動介助が含まれます。一方で、ガイドヘルパーは、車いすを利用している身体障害者の外出に特化していることが特徴です。
脳性まひや筋ジストロフィーなどの全身性障害に関する基礎知識を身に着けた上で、車いすやストレッチャーを使った移動のサポート方法を学習します。外食先での食事やトイレの介助、移動時のポジショニングや安全確保など、細やかな配慮や技術が求められます。この資格を取得するためには、介護職員初任者研修以上の資格を持っていることが条件で、介護福祉士実務者研修は必要ありません。

今回のまとめ

「難病患者等ホームヘルパー」と「ガイドヘルパー」は、それぞれ異なる専門性を持つ介護資格であり、自身のキャリアや興味などに応じて、必要な研修や課程を選択することが大切です。資格取得より多くの患者さんへのサポートが可能となり、介護職としての成長を実感できるでしょう。