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2024.01.17
在宅介護インストラクターの資格はどんなことを学ぶ?学習内容とは?
超高齢化社会に突入した日本において、在宅介護は他人事ではありません。在宅介護の知識や介護スキルを習得できる資格として、2020年2月からスタートした「在宅介護インストラクター」が挙げられます。本記事では、在宅介護インストラクターの資格やその学習内容などについてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
1.正しい知識と適切な情報を学んで自身の介護スキルを向上させる
2.在宅介護インストラクターは楽に介護を続けるためのノウハウを学ぶ
3.学習内容にはメンタルケアも含まれる
正しい知識と適切な情報を学んで自身の介護スキルを向上させる
在宅介護を行う方には、正しい知識と適切な情報が不可欠であり、知識がない状態でやみくもに介護を行うと、要介護者と介護者のどちらにも大きな負担がかかってしまい、転倒や溺水、誤飲などの大きな事故を引き起こすおそれがあります、
介護者が無理せず介護を行うためには、正しい知識と適切な情報を学び、自身の介護スキルを向上させる必要があります。そのために、「在宅介護インストラクター」という資格が役立ちます。
在宅介護インストラクターは、日本能力開発推進協会(JADP)によって認定される資格です。資格取得をとおして、在宅介護に関する知識や、介護を実践する際に必要な技術を身に着けることができます。自身の介護スキルを向上させることで、要介護者は適切な介護を受けることができ、介護者自身の身体的負担を軽減することが可能です。
在宅介護インストラクターは楽に介護を続けるためのノウハウを学ぶ
在宅介護を行う介護者が就業している場合は、仕事と介護を両立することとなります。体力を温存し、介護者の身体的負担を軽減するためには、介護の際に効率的に動くことも重要です。
在宅介護インストラクターの資格取得をとおして正しい介助技術を学ぶと、介護者は身体的な負担の軽減はもとより、精神的な余裕も生まれるため、無理なく介護を続けられるようになるでしょう。
例えば、食に関する知識は、栄養価だけでなく、食べ方や調理方法による事故の予防や美味しさを引き立てるための環境づくりなどに役立ちます。食以外にも、着替えや入浴介助、排泄の介助、清拭のコツなども学習内容に含まれており、介助に関するノウハウを幅広く学ぶことが可能です。
学習内容にはメンタルケアも含まれる
在宅介護インストラクター資格では、メンタルケアも学ぶことができます。大切な家族であっても、介護者は介護によるストレスを抱えることが多く、特に認知症の方からは罵声や暴力などを受けることもあるため、介護者が大きな精神的負担を感じ、うつなどの精神疾患に陥ることが少なくありません。
介護者が精神的なストレスで倒れてしまう状況を避けるために、在宅介護インストラクターの学習内容には、自分自身でできるメンタルケアの方法が含まれています。ストレスをため込まない工夫の仕方や、ストレスを発散させる方法などを学ぶことにより、我慢や無理をすることなく、心の健康を維持しやすくなるでしょう。
今回のまとめ
在宅介護は、いつ自分の身に降りかかってきてもおかしくない問題です。いざ介護が必要になった場合、在宅介護インストラクターの資格が役立ちます。正しく効率的に介護が行うことができるようになり、介護者・要介護者の双方の負担を軽減することが可能です。また、介護業界への就職や転職の際にも在宅介護インストラクターの資格を活かせるでしょう。