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2024.01.18

認定介護福祉士になるには?受講要件や養成研修などについて

「認定介護福祉士」とは、認定介護福祉士認定・認証機構によって2015年12月から導入された新しい民間資格です。この資格は、「介護職員初任者研修」・「介護福祉士実務者研修」・「介護福祉士」を経て、最上位として位置付けられています。
資格の導入からまだ時間が経過しておらず、多くの方が詳細を知らないかもしれません。本記事では、介護福祉士としてのキャリアを目指す方に向けて、受験条件などを詳しくご紹介します。

認定介護福祉士養成研修を受講して全科目を修了する必要がある

認定介護福祉士の資格を得るためには、「認定介護福祉士養成研修」を受講して全科目を修了した後、機構から認定証を交付されることによって登録が可能です。なお、認定は5年ごとに認定更新申請が必要となります。認定介護福祉士の登録までの流れを簡単にご説明します。

Step1.受講要件の確認と研修の受講

受講要件を確認し、地域の認証機関が開催する認定介護福祉士養成研修に参加します。

Step2.研修科目の修了

・Ⅰ類(13科目)
主に医療、リハビリ、福祉用具・住環境、認知症、心理・社会的支援などの基礎知識を学ぶ。
・Ⅱ類(9科)
Ⅰ類の知識を基に、実践力や応用力、チーム運営、サービス管理、人材育成・マネジメントなどの実践的な内容を学ぶ。

Step3.認定申請、認定証の受領

「認定介護福祉士の認定申請書」を関連機構に提出し、機構から認定介護福祉士の認定証が交付される。

Step4.認定・登録手続き

受け取った認定証をもとに、認定・登録の手続きを行う。

Step5.登録の完了

手続きが完了し、正式に認定介護福祉士として登録される。

介護福祉士としての実務経験が5年以上あることが受講要件

介護福祉士を取得せずに、認定介護福祉士の資格を取得することはできず、認定介護福祉士養成研修を受講するためには、以下の受講要件を満たす必要があります。
カリキュラムの中には受講要件を設定していない項目もありますが、研修修了のためには必然的に5年以上の実務経験が求められます。
・介護福祉士の資格を有していること
・介護福祉士資格取得後の実務経験が5年以上
・介護職員を対象とした研修を100時間以上受けていること
・研修実施団体の課すレポート課題や受講試験において、一定水準の成績を修めていること(免除の場合もあり)
・介護職の小チームのリーダーとしての実務経験を有すること
・居宅/居住(施設系)サービス双方での生活支援経験があること

養成研修のカリキュラムはⅠ類とⅡ類合わせて600時間

認定介護福祉士の養成研修のカリキュラムは2種合わせて24科目、全科目を修了するためにはⅠ類とⅡ類合わせて600時間、約1年半の期間が必要です。カリキュラムの受講日時は実施団体によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

認定介護福祉士養成研修Ⅰ類カリキュラム:合計345時間

認定介護福祉士概論:15時間
医療に関する領域:60時間
リハビリテーションに関する領域:60時間
福祉用具と住環境に関する領域:30時間
認知症に関する領域:30時間
心理・社会的支援に関する領域:60時間
生活支援・介護過程に関する領域:90時間

認定介護福祉士養成研修Ⅱ類カリキュラム一覧(255時間)

医療に関する領域:30時間
心理・社会的支援に関する領域:30時間
マネジメントに関する領域:105時間
自立に向けた介護実践の指導領域:90時間

今回のまとめ

「認定介護福祉士」は、2015年に導入された新しい民間資格です。介護職員のキャリアの最上位として扱われており、現場のマネジメント・人材育成を図るリーダーとしての働きが期待されるようになるでしょう。受講要件には600時間の研修修了と実務経験が必要であり、介護のプロ・リーダーとして活躍したい方におすすめの資格です。