全国の介護・福祉資格講座を検索・申し込みできるフクシカサーチ「お知らせ・コラム」ページ

メニュー

Column

お知らせ・コラム

Column

2024.01.19

認知症介護研修の1つである認知症介護実践者研修の概要について

超高齢化社会を迎えている現在の日本では、それに比例して認知症患者も増加しており、介護の需要は今後も増えていくと予測されています。家族の介護、あるいは介護職への転職などに向けて、認知症における正しい介護方法を理解しておきましょう。今回は、認知症介護の介護について学べる「認知症介護実践者研修」についてご紹介します。

受講要件は自治体によって基準が違うので要注意

認知症介護実践者研修とは、認知症介護における実践的なスキルや知識を習得することを目的とした研修です。認知症介護のプロとして活動していきたい場合には、取得しておくべき資格と言えるでしょう。
資格取得に関して試験はなく、カリキュラムを修了することで資格を取得できます。ただし、受講要件は自治体によって基準が異なる点に注意しましょう。

研修の受講資格

研修対象者は介護現場で働いている人です。研修の受講要件は、自治体によって基準が違います。例えば東京都の場合、以下の4つの条件を満たす必要があります。
・東京都内の居宅介護支援事業所は除く介護施設や事業所で勤務している人
・認知症介護の実務経験が2年以上の人
・介護福祉士と同等の知識を持っている人
・介護,看護のチームリーダーであるか、将来リーダーになる予定の人
なお、これらの受講資格を満たしている場合でも、研修参加には職場からの推薦が必要な場合もあります。

研修期間は数日間の講義・演習と数週間の自施設実習

研修カリキュラムは、数日間の講義と演習、数週間の自施設での実習です。研修内容は、統一的な研修が実施できるよう、認知症介護実践研修シラバスが設定されており、体系的に学ぶことができます。
なお、研修期間は、受講する施設・自治体によって異なる点に注意が必要です。例えば、東京都では6日間の講義・演習と2週間の自施設実習が定められています。自治体によっては、講義が3日間、演習は4週間と異なる場合があるため、日程についても確認しておきましょう。なお、実習後に試験などは行われておらず、実習が終わり次第レポートを提出し、全日程を終えることによって修了証書を受け取ることができます。

認知症介護実践者研修の費用の相場は25,000円以上が一般的

認知症介護実践研修の費用は、自治体によって受講にかかる費用が異なります。一般的な費用の相場は、25,000円前後です。例えば東京都の場合は無料で受講できますが、神奈川県での受講費用は25,000円、山口県では38,000円です。受講を考えている方は、事前に自治体の受講要綱を確認しましょう。
働いている事業所によっては、研修を修了した者に対して手当が出る場合があります。また認知症介護の需要が増えているため、介護職への求職や転職、キャリアアップにおいて給与アップにつながるかもしれません。

今回のまとめ

認知症介護実践者研修は、認知症介護における実践的な知識・スキルを学び、認知症介護のプロとしての活躍が見込める資格です。認知症介護の需要は今後も高まっていくと考えられるため、介護職への転職を検討している方は取得しておきたい資格と言えるでしょう。ただし、自治体によって受講資格などが異なるため、事前に自治体の受講要綱を確認してください。