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2024.01.22

認知症介護実践リーダー研修を受けるメリットは?キャリアアップは可能?

介護施設にて働く介護職員の方は、認知症の利用者への対応に悩むことが少なくありません。認知症の利用者に対するスタッフの介護レベルを高めたい場合は、「認知症介護実践リーダー研修」を受講することが有効です。本記事では、他のスタッフへの教育的立場にもなれる認知症介護実践リーダー研修について、研修を受けるメリットとキャリアアップについてご紹介します。

認知症介護実践リーダー研修を受けると介護施設のリーダーになれる

認知症介護実践リーダー研修は、高度な認知症介護の知識やスキルを有するスペシャリストや指導する立場となる介護施設のリーダーを育成するための研修です。
研修では、認知症の症状に関する知識と行動パターン、認知症に対応するための施策の動向、地域への展開などの他に、他のスタッフを育成するための技法などを学ぶことができます。

高齢化が進む昨今において、認知症関連介護施設の人手不足は重大な問題です。そのため、多くの認知症関連介護施設では、次世代のスタッフを育成するために、認知症介護実践リーダー研修を受けた人材を求めています。
また、介護保険サービス事業所の種別によっては、認知症の専門的な研修を受けている職員が1人以上いることを条件に介護報酬が加算されるため、認知症介護実践リーダー研修を受けた人材は重宝されるのです。

認知症介護のリーダーとして必要な知識を習得できる

認知症介護実践リーダー研修で習得できるのは、認知症に関する知識だけではありません。
認知症介護のリーダーとして活躍するための、チームアプローチやマネジメント、カンファレンスの手法も学ぶことが可能です。さらに、業務の中で他のスタッフを教育していくOJTの理解や実践もカリキュラムに含まれます。職場全体への目配りを行うことができるようになると、利用者とのコミュニケーションに新たな視点を得ることができるかもしれません。
マネジメントやOJTなどは認知症介護だけでなく、どの介護現場でもリーダーに求められる基本的な項目です。目の前のトラブルにとらわれることなく、全体を見渡して課題を解決する力が養われます。自分の提案で介護施設全体のサービスの品質向上につながることが実感できることも、認知症介護実践リーダー研修のメリットです。

介護施設の主任や副主任にキャリアアップすることも可能

認知症介護実践リーダー研修では、指導的な立場になる認知症のスペシャリストの養成を目指しています。受講要件に認知症介護実践者研修修了者と実務経験の規定があるため、キャリアアップバージョンの資格であると言えるでしょう。
認知症介護実践リーダー研修の資格があれば、一定の経験と知識があるとみなされ、介護施設で主任や副主任に昇進する場合が少なくありません。ユニットリーダーなども、認知症介護実践リーダー研修の資格取得者が優先されます。
認知症介護研修事業の企画や立案、講師として活躍でき、認知症介護関連において最高位の「認知症介護指導者養成研修」を受講するための要件の一つが認知症介護実践リーダー研修であり、最終的に取得を目指している場合、キャリアアップに必要なステップの一つです。

今回のまとめ

認知症介護実践リーダー研修で、認知症の利用者に適切に対応できる知識と技術を身に着けることによって介護施設のリーダー的存在になるだけでなく、マネジメントやOJTの手法も習得できます。カンファレンスやチームアプローチの知識やスキルは、どの介護現場でもリーダーに求められる基本的な項目。主任やユニットリーダーになる際にも必要です。介護職として重宝されるためにも、認知症介護実践リーダー研修をぜひ受けてみてはいかがでしょうか。