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2023.07.29
介護職のキャリアアップで大切なこととは?資格の取得は必須
介護の仕事は無資格・未経験からでも始められるのが魅力ですが、介護職に就いたものの、目標ややりがいを見失う人も少なくありません。専門的な知識やスキルを身に付け、より経験を深めていくには、介護職のキャリアアップを明確にすることが大切です。
ここでは、介護職の一般的なキャリアパス、専門職とマネジメント職でのキャリアアップの違い、資格取得などについてご紹介します。
介護職のキャリアアップには一般的なキャリアパスがある
働きながら経験を積み、資格取得をしながら専門的な知識とスキルを身に着ける介護職のキャリアパスとしては、「介護職員初任者研修 → 介護福祉士実務者研修 → 介護福祉士」が一般的です。
従来は良く似た資格が混在し、どの資格を取るべきか分かりづらかったのですが、このルートに一本化されたことで介護職に就くことを検討している人にとっては目標を立てやすくなったのです。
一般的なキャリアパスとして、無資格・未経験から介護の世界に入った人は、経験を積みながら3~5年ぐらいのスパンで国家資格である「介護福祉士」を目指します。介護福祉士の資格を取得した後は、介護のプロフェッショナルとなる道、管理者や施設長になる道、新しい資格に挑戦する道などに枝分かれする形です。
専門職とマネジメント職でキャリアアップは異なる
一つの大きな目標となる資格が介護福祉士です。介護福祉士になると、チームリーダーとして新人教育などが行えるようになり、収入面でも無資格・未経験の人と比べると月3~5万円アップするというデータもあります。転職する時も有利に働くため、取得することを目指していくべきですが、介護福祉士が最終的なゴールではありません。介護のプロフェッショナルとしての道を選択する場合、より高度な専門職である「認定介護福祉士」を一つの目標としてください。
役職者としてキャリアアップしたいと考える方は、施設全体の責任者として管理・運営する施設長を目指す道もあります。マネジメントの立場から、介護施設全体を見ることで、より良い環境づくりに貢献できるようになるでしょう。
施設長になるためのルートは、一定以上の経験年数が必要になる場合もあれば、介護職経験者を優遇する場合など様々です。希望する施設があれば調べてみてください。
資格取得はキャリアアップに有効か?
介護では資格がなくてもできる仕事はありますが、資格を取得することで、仕事の幅が広がり、収入もアップするだけでなく、転職も有利に働きます。資格取得は介護職のキャリアアップには非常に有効で、利用者やその家族も有資格者からサービスを受けることで安心して任せることができます。
例えば、食事や入浴、排せつ、移動の介助を行う身体介助は、介護職員初任者研修の資格がなければ行うことができません。介護職員初任者研修の資格を取得すると一般的な介護の仕事はすべてこなせるため、無資格の方はぜひチャレンジしてください。
今回のまとめ
今回は、介護職の一般的なキャリアパスと資格取得などについてご紹介しました。介護職の一般的なキャリアパスは国家資格である介護福祉士を目指すルートに一本化され、資格を取得することで段階的に専門的知識とスキルを向上できる仕組みになっています。まずは介護福祉士を目指し、その先のキャリアを選択できるようにしてみてはいかがでしょうか。