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2024.01.25

福祉住環境コーディネーターとは?介護業界でも活躍できる仕事内容

高齢化が進む現代社会において、介護や福祉の資格は需要が高まってきました。「福祉住環境コーディネーター」も、近年注目されている資格の一つです。福祉住環境コーディネーターとは、どのような資格なのでしょうか。
本記事では、福祉住環境コーディネーターの資格の概要や具体的な役割についてご紹介します。

福祉住環境コーディネーターは高齢者や障がい者に安全な生活を提案する

福祉住環境コーディネーターは、介護や介助が必要な高齢者や障がい者に向けて、快適な住環境の提供をサポートするアドバイザーのことを指します。医療や福祉、建築などに関する幅広い知識を持ち、ケアマネジャーなどの専門家と協力しながら、依頼者に適した住宅改修計画の提案、福祉用具の紹介、様々な施策情報の提供などを行っており、主な勤務先は、ハウスメーカーや福祉用具メーカー、福祉施設などです。
福祉住環境コーディネーターとして働くには、東京商工会議所が認定する「福祉住環境コーディネーター検定試験」に合格する必要があります。検定試験には受験資格の制限がなく、性別、年齢、国籍、学歴に関係なく、誰でも受験することが可能です。

主な仕事内容は体の状態に合わせた住環境整備のサポート

福祉住環境コーディネーターの主な仕事は、ケアマネジャーや建築士などと連携して、高齢者や障がい者がそれぞれの状態に合わせて、快適に生活できる住環境を提案することです。例えば、歩行能力が低下している方や、車いすを利用する方が生活する住宅に対しては、浴室やトイレなどに手すりを設置したり、玄関の土間や廊下、居室などの段差へのスロープ設置、滑りにくい床材への交換など、様々なアドバイスを実施します。
福祉住環境コーディネーターが行う住環境整備のサポートは、既存住宅へのアドバイスだけでなく、バリアフリー住宅の建築やバリアフリーリフォーム、介護施設などの住環境改善に向けたアドバイスを求められることもあります。
また、要支援1・2の認定を受けた方が在宅介護サービスを受けるために、住宅を改修する場合、自治体から住宅改修費の支給を受けることが可能です。なお、この申請を行う際に必要な理由書の作成を、福祉住環境コーディネーターがサポートすることがあります。

介護業界では福祉用具や介助用具の選定アドバイスを行う

福祉住環境コーディネーターは、日常的に使う福祉用具や介助具の選定アドバイスを行う重要な役割を果たしています。
福祉用具とは、高齢者や障がい者、介護や介助が必要な人の日常生活やリハビリをサポートするための用具です。介護保険を利用して貸与できる福祉用具には、車いすや歩行器、歩行補助つえなど13種類あり、介護度によって借りられる品目が異なります。また、腰掛け便座や入浴用椅子など、再利用するのが難しいものは「特定福祉用具」と呼ばれており、購入する必要があります。
福祉住環境コーディネーターは、介護、医療、建築の観点も踏まえた上で、利用者の状態に適した福祉用具を選定し、導入のサポートを行います。

今回のまとめ

福祉住環境コーディネーターは、医療や福祉、建築などに関する知識を活かして高齢者や障がい者が安全で快適に生活できる環境を提案する専門家です。介護や介助を必要とする方の心身状態に合わせて、住環境整備や福祉用具導入のアドバイス、福祉や介護に関するさまざまな施策の情報提供などを行います。福祉住環境コーディネーターはニーズが高まっている上に、ハウスメーカーや福祉用具メーカー、福祉施設など様々な職場で活躍できるため、介護関連の職種を目指す方におすすめの資格の一つです。