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2024.01.26

社会福祉士の年収はどれくらい?高収入を目指せる仕事?

社会福祉士は、身体上・精神上・環境上の問題により日常生活に支障がある方々に対して支援やアドバイスを提供し、より良い生活を送るために必要なサービスを見つける手助けをします。それでは、介護や福祉の現場で活躍する社会福祉士の年収はどのくらいなのでしょうか。この記事では、社会福祉士の平均年収、年収を増やす方法などについてご紹介します。

社会福祉士の平均年収は403万円

厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、常勤の社会福祉士の平均月給は34万2,330円、非常勤で30万6,260円でした。この金額はボーナス込みで算出されているため、平均月給×12ヶ月で計算すると平均年収を割り出すことができ、常勤社会福祉士の平均年収は410万7,960円、非常勤で367万5,120円となりました。
年収はあくまで平均値であり、地域や職場、勤続年数、勤務形態によって大きく異なりますが、一般的に大都市圏ほど、平均年収は高めに設定されています。福祉の分野では、経験や実績を重ねるほど専門性が高まることに伴い、年収も増加する傾向にあります。

年収を増やすためには資格を取得して役職を上げる

社会福祉士としての年収を増やすには、追加の資格取得やキャリアアップが重要な戦略となります。例えば、社会福祉士としての日常業務に加えて、より専門的なポジションや管理職に就くことで、資格手当や管理職手当などが上乗せされ、年収を増やすことができます。
社会福祉士としての経験を活かしつつ取得できる追加資格として、精神保健福祉士やケアマネジャーがおすすめです。複数のタイプの異なる資格を持つことで多角的な視点で複雑な課題に対応できるようになり、福祉施設において不可欠な存在となり得ます。また、社会福祉士としての専門性を深める資格として、認定社会福祉士、認定上級社会福祉士の取得も有効です。上位資格の取得は、より複雑なケースの対応や高度なサービスの提供を可能にします。
また、社会福祉法人の管理監督者(施設長)になり、年収をアップする方法もあります。

社会福祉士は独立すると高収入を目指せる仕事

高齢化が進むにつれ、社会福祉士のニーズは今後も高まっていくと予想されています。社会福祉士としての独立は、さらなる収入増加の機会になるかもしれません。事業内容として、カウンセリングサービス、コンサルティング業務などが考えられます。
独立した社会福祉士はまだまだ少ないのが現状ですが、社会福祉士は成年後見人になることもできるため、行政機関との連携や専門知識を活かした独自のサービスを市場に提供できる可能性を秘めています。成年後見人とは、認知症や精神障害などの理由により財産管理や日常生活において十分な判断ができない成年者を支援する代理人のことです。社会福祉士として年収をアップさせたい方は将来、独立を視野に入れながら現場で実力を磨くのも良いかもしれません。

今回のまとめ

社会福祉士としてのキャリアは、専門性の高い仕事であり、様々な方法によって年収を増やすことが可能です。平均年収は常勤で約410万円ですが、追加の資格取得、管理職としての昇進、独立開業という選択肢によって、年収を増やせるかもしれません。転職サイトでは、施設の幹部候補生として社会福祉士の経験者を募集していることもあります。社会福祉士の職業は、専門性が高く、成長と収入増の大きな機会を提供する魅力的なキャリアパスと言えるでしょう。