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2024.01.29

社会福祉士の受験資格を得るには?受験資格を得るための3つの方法

社会福祉士は、障害者や生活に困っている人など社会的な問題に直面している様々な人々を支援し、生活の質を向上させる専門職です。社会福祉士になるには国家試験を受験し国家資格を得る必要があります。ここでは、社会福祉士の受験資格を得るための3つのルートについてご紹介しますので、社会福祉士の受験を検討している方はぜひ参考にしてください。

福祉系大学等を卒業する

社会福祉士の受験資格を得るための1つ目の方法は、福祉系の4年制大学や大学院を卒業することです。
社会福祉学、心理学、看護学、医療福祉などの関連学部を卒業することで、社会福祉士になるために必要な専門知識やスキルを習得できます。また、社会福祉士養成課程を設置している大学や社会福祉士になるために必要な特定の科目を提供しているところも少なくありません。4年制の福祉系大学で指定科目を履修し、卒業することで社会福祉士の受験資格を得ることが可能です。履修した科目が基礎科目だけの場合は、短期養成施設などで6か月以上学ぶ必要があります。
なお、福祉系以外の一般の4年制大学を卒業した方は、一般養成施設等で1年以上学ぶことで受験資格を得ることができます。

福祉系短大等を卒業して1年間から2年間相談援助実務を経験する

福祉系の短期大学や専門学校で指定科目を履修し、必要な単位を取得して卒業した場合、社会福祉士としての受験資格を得るには、3年制であれば1年間、2年制であれば2年間の相談援助実務を経験することで受験資格を得られます。
なお、福祉系以外の一般の短大卒業の場合は、3年制であれば1年間、2年制であれば2年間、相談援助実務経験を積み、一般養成施設等で1年以上学ぶことで受験資格を得ることができます。
老人ホームや障害者支援施設、児童福祉施設、市区町村の社会福祉課などの現場では、相談者(クライアント)のニーズに対応するために計画を立てて実行し、評価するプロセスを学びます。実務経験を積むことで、専門性をさらに深め、社会福祉士としての国家資格取得に向けた重要な一歩となるでしょう。

社会福祉主事養成機関を修了して2年の相談援助実務を経験する

社会福祉士の受験資格を得るための3つ目は、社会福祉主事養成機関を修了し、その後2年間の相談援助実務を経験する方法です。
社会福祉主事養成機関は、専門学校や短期大学、大学の社会福祉学部などに設置されていることが多いです。社会福祉主事は、社会福祉士よりも範囲が限定された資格で、養成機関では、社会福祉の基本原則、法規、心理学、社会学、福祉政策、介護技術などについて学びます。
養成機関を修了した後、2年間の相談援助実務を経験することで、市区町村の社会福祉課や特定の社会福祉施設で働き、相談者と関わります。2年間の実務を通して、卒業生は相談者のニーズを理解し、適切なサポートを提供するための実践的なスキルを磨くことが可能です。

今回のまとめ

社会福祉士国家試験の受験資格を得る方法は、最終学歴によって異なります。福祉系の4年制大学や大学院で指定科目を履修した場合は、実務経験がなくても受験は可能です。一方、福祉系の短期大学や専門学校で指定科目を履修した場合、3年制は1年間、2年制は2年間の実務経験を積まなければなりません。各地域の福祉系大学等の学校一覧は、地方厚生(支)局の公式サイトで確認することができます。社会福祉士の仕事に興味がある方は、具体的な学部や養成課程について、それぞれの大学等のカリキュラムや社会福祉士国家試験の要件を確認してみてください。