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2024.02.01

精神保健福祉士になるには?受験資格や学歴は必要になる?

精神保健福祉士は、精神的な障害を抱える人々への専門的な支援を行う専門職です。精神保健福祉士になるには国家試験を受験し、資格を取得する必要があります。国家試験を受験可能な条件は最終学歴ごとに決まっているため、自分がどのルートに該当するか把握することが大切です。ここでは、精神保健福祉士になるために必要な条件、特に、国家試験の受験資格や学歴についてご紹介します。

精神保健福祉士になるためには年1回実施される国家試験の合格が必須

精神保健福祉士になるためには、まず年に一度実施される国家試験を受け、合格することが必要です。試験内容は、「心理学理論と心理的支援」「社会保障」「精神疾患と精神医療」など、専門性の高いトピックを含んでいます。2024年度の第27回国家試験から新カリキュラムが導入され、「精神保健福祉の原理」「刑事司法と福祉」「地域福祉と包括的支援体制」の科目が新たに加わります。
国家試験では、理論だけでなく、現場での実践的なスキルも重視されるため、十分な準備と実務経験を積むことが求められています。
2023年2月に実施された第25回国家試験では、受験者7,024人中4,996人が合格し、合格率は71.1%でした。近年の合格率が60%前後だったのに対し、合格率が上昇しています。合格後、精神保健福祉士登録名簿に登録し、資格登録証を受け取れば、精神保健福祉士として働くことが可能です。

福祉系の4年制大学で科目を履修していれば卒業時に受験資格を得られる

精神保健福祉士の国家試験を受けるには、受験資格を満たす必要があり、最終学歴ごとに様々なルートが存在します。最短ルートとしておすすめなのは、福祉系の4年制大学で指定科目を履修して卒業する方法です。この場合、学生は卒業と同時に受験資格を得ることができます。福祉系の4年制大学での教育は、精神医学、心理学、社会福祉学、法律学など、精神保健福祉士に必要な幅広い知識領域をカバーしています。
他にも、福祉系の3年制短期大学等を卒業した後、1年以上の相談援助業務を経験するルート、福祉系の2年制短期大学や専門学校を卒業後、相談援助業務を2年以上行うルートなどがあります。

社会人の方が受験資格を得るためには一般養成施設を卒業する必要がある

社会人が精神保健福祉士の資格を目指す場合、一般養成施設を卒業しなければなりません。養成施設には、専門学校、通信教育、社会人入学が可能な大学などが含まれています。専門学校の「精神保健福祉養成課程」では、最短1年で国家試験の受験資格が得られるところもあり、社会人や主婦など誰でも精神保健福祉士を目指すことが可能です。
社会人のための養成プログラムでは、柔軟な学習スケジュールが提供されていることが多く、自分のペースで学習を進めることができます。夜間や週末の授業、通信、オンラインでの学習オプションなどもあり、忙しい社会人でも学業を続けることが可能です。

今回のまとめ

精神保健福祉士になるには、国家試験を受験する必要があり、受験資格として最終学歴ごとに様々なルートが設置されています。福祉系の4年制大学で指定科目を履修し、卒業する方法は最短ルートです。しかし、一般養成施設に通うことで社会人から転職する道も準備されています。社会的ニーズが高まっている精神保健福祉士は、多くの人にとって魅力的な職業の選択肢となるでしょう。