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2024.02.01
ケアマネジャーの年収はどれくらい?資格を取得すると上がる?
介護職への転職を検討している方々にとって、キャリアパスの一つのゴールとしてケアマネジャー(介護支援専門員)を目指すことは大きな意義を持ちます。ここでは、ケアマネジャーの平均年収、無資格の介護職員との比較、年収を増やす方法についてご紹介し、ケアマネジャーが多くの介護職にとって魅力的な職種である理由を解説します。
ケアマネジャーの平均年収は約435万円
厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、常勤ケアマネジャーの平均月給は36万1,770円、非常勤で25万710円です。この金額はボーナス込みで算出されているため、平均月給×12ヶ月で計算すると平均年収を割り出すことができ、ケアマネジャーの平均年収は434万1,240円、非常勤で300万8,520円となりました。
年収はあくまで平均値であり、地域や勤続年数、勤務形態によって大きく異なり、中でも、大都市圏では給与が高めに設定されている傾向です。また、ケアマネジャーとしての経験と実績を重ねるにつれて、年収は着実に上昇します。令和3年度の平均月給と比較したところ、平均月給は常勤で13,740円、非常勤で7,440円アップしていました。
さらに、ケアマネジャーは管理職としての役割を果たすことも多く、その責任と専門性を反映した報酬が設定されています。
ケアマネジャーは無資格の介護職員と比較すると年収が高い
無資格の介護職員と比べると、ケアマネジャーの年収は一般的に高めです。同じ調査を用いて常勤で勤務する他職員の年収を調べてみると、介護職員381万480円、事務職員369万5,520円とケアマネジャーの年収の方が高く、ケアマネジャーが持つ専門知識や管理能力、高度なコミュニケーション能力が年収に反映されていると考えることができます。介護職員の平均年収も、地域や勤務先などによって異なりますが、ケアマネジャーは通常、介護職員よりも20~30%程度高い年収を得ることが期待できるでしょう。また、ケアマネジャーはワークライフバランスの実現が比較的容易で、身体への負担も少ないため、長期的なキャリア形成に適しています。
社会福祉士などの資格を追加で取得すると年収も上がる
ケアマネジャーとしてのキャリアにさらなる深みを加えたい場合、社会福祉士や精神保健福祉士などの追加資格を取得することは非常に有効で、年収アップが期待できるでしょう。これらの資格は、ケアマネジャーの専門性を深め、より複雑で専門的なケースの管理や高度な支援計画の立案を可能にします。
例えば、社会福祉士の資格を持つケアマネジャーは、法律的な支援やより専門的なケアプランの立案において優れた能力を発揮します。一方で、精神保健福祉士の資格を持つケアマネジャーは、精神疾患を持つ利用者のケアにおいて重要な役割を果たすと言えるでしょう。
追加資格の取得はケアマネジャーにとって年収アップに繋がるだけでなく、専門家としてのキャリアアップと成長の機会をもたらす可能性があります。
今回のまとめ
ケアマネジャーは、介護施設や事業所などに勤務する他のスタッフと比べると年収は高めで、介護職員の20~30%高い年収を得ることが期待されます。管理職を兼務することもあるため、ケアマネジャーとしての専門性を高めつつ、年収をさらにアップするには社会福祉士などの資格取得が有効です。介護職への転職を検討している方々にとって、ケアマネジャーへのキャリアパスは非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。