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2024.02.02

ケアマネジャーの受験資格となる実務経験期間の計算方法

ケアマネジャー(介護支援専門員)になるためには、試験の受験資格を得ることが重要です。その鍵は、自身の実務経験期間を正確に計算することにあります。実務経験の日数を間違えずに正しくカウントすることは、受験資格を確実に確保するために欠かせません。計算ミスがあると、資格を取得するチャンスを逃すリスクがあるため注意が必要です。ここでは、ケアマネジャー試験の受験資格を得るための実務経験の計算方法を紹介します。

ケアマネジャーの受験資格となる実務経験期間の計算は簡単

ケアマネジャーの受験資格を得るためには、実務経験期間の計算が重要です。この計算は、一見複雑に思えるかもしれませんが、実際には基本原則に従って計算することで、比較的簡単に行うことができます。
まず、起算日を特定します。介護福祉士の資格を保有する方は資格の登録日が起算日となります。資格を取得する前の介護業務は、実務経験にカウントされません。次に、働いた日数を数えます。この場合、フルタイム、パートタイムなどの雇用形態にかかわらず、実際に業務を行った日をカウントします。パートやアルバイトで勤務時間が短くても1日と数えます。
例えば、ある介護福祉士が2023年4月1日に資格を登録した場合、この日を起算日として計算が始まります。週5日間のフルタイムで働き、年間の休日が120日であれば、1年間で約245日(365日―120日)の実務経験を積む計算です。これを5年間続けることで、必要な実務経験日数を満たすことができます。

実務経験は5年以上でなおかつ900日以上

受験資格となるのは、実務経験期間5年以上かつ実務日数900日以上です。ここで大切なのは、5年以上と、900日以上は互いに独立しており、両方を満たす必要があるという点です。
例えば、年間の休日が120日の場合、1年間の実務日数は約245日です。このペースで4年間勤務した場合、実務日数は約980日となり、900日以上の要件は満たしています。しかし、実務期間が5年に達していないため、受験資格の要件を満たしているとは言えません。
ケアマネジャーの試験日が発表された際には、そこから逆算し、自身が受験資格を満たしているかどうかを確認することが重要です。また、受験に必要な実務経験証明書などの必要書類の準備も忘れずに行ってください。

育児休業や病気休業などは実務経験の日数には含まれない

実務経験期間の計算において、育児休業や病気休業などは日数に含まれないことにも注意が必要です。休業期間中は、実務経験のカウントが停止されます。
例えば、ある介護職が1年間の育児休業を取得した場合、その1年間は実務経験期間には含まれず、休業から復帰した後、再び実務経験の日数がカウントされるようになります。
連続して勤務しておらず、日数が足りるか不安という方は、自身の職場履歴と勤務日数を書き出し、5年以上でなおかつ900日以上という要件を満たすかを計算しておきましょう。
自身のキャリアパスをより戦略的に立てるためにも、育児休業や病気休業などを取得する際には、受験資格取得のための実務経験期間に影響が出ることを考慮してください。

今回のまとめ

ケアマネジャーの受験資格を得るためには、実務経験の5年以上の期間と期間内での合計900日以上の実務日数が求められます。両方の要件を満たすために計画的に実務経験を積むことは、受験資格を確実に得るために欠かせません。さらに、育児休業や病気休業などの休業期間が実務経験日数に含まれないことも考慮する必要があります。ケアマネジャーの受験資格取得に向けた正しい計算方法を理解し、実務経験の計画を適切に立てましょう。