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2024.02.05

福祉用具専門相談員になるには?資格取得の難易度について

福祉用具専門相談員は、介護の必要な方々がより良い生活を送るために不可欠な福祉用具を選定し、使用方法を提案する専門家です。福祉用具選びと使用方法を提案する公的資格で、介護業界でのキャリアの第一歩として受験する人も多く、ニーズも高まっています。ここでは、福祉用具専門相談員になるための具体的なステップと難易度について紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

福祉用具専門相談員の講習終了後に行われる修了試験に合格すればOK

福祉用具専門相談員としてのキャリアをスタートさせるためには、都道府県知事の指定を受けた教育機関が実施する指定講習会を受講し、修了試験に合格しなければなりません。指定講習会は約50時間で、受講する研修機関によっても異なりますが、1週間から2ヵ月程度で取得できるようになっています。
指定講習会の内容は、福祉用具の基本知識、利用者との効果的なコミュニケーション技術、さらには福祉用具の選定と調整に関する方法などが網羅されています。理論だけでなく、実際のケーススタディや実践的な演習も含んでいるのが特徴で、受講者は実際の現場で直面する可能性のある様々なシナリオについて理解を深めることが可能です。また、福祉用具の最新のトレンドや技術進歩に関する情報も提供され、常に最新の知識を身に着けることができます。
講習会の最終日には修了試験が行われ、合格すると「修了証明書」を受け取ることができます。試験は、選択式の問題や短答式の問題を含む構成となっており、講習で学んだ内容から出題されます。指定講習会の受講資格は特に設定されていないため、誰でも受講は可能です。

福祉系の専門学校で学んだ経験のある方の合格率はほぼ100%

福祉系の専門学校で学んだ経験がある方々にとって、福祉用具専門相談員の修了試験は格段に合格しやすく、合格率はほぼ100%となっています。これは、専門学校のカリキュラムと福祉用具専門相談員の講習・試験内容との間に深い関連があるからです。福祉系の専門学校では、介護や福祉に関する基礎から応用までの幅広い知識が提供されており、福祉用具の種類と機能、利用者のニーズの評価方法、介護保険制度の仕組み、福祉技術の実践、コミュニケーション技術などが含まれています。
福祉系の専門学校で身に付けた知識とスキルが直接的に修了試験の内容に反映されるため、合格率が非常に高くなっています。

試験難易度は高くない上に不合格でも補講や再試験がある

福祉用具専門相談員の修了試験は、難易度が比較的低く設定されています。この設定の背景には、福祉用具に関する知識をより多くの人々に普及し、適切な福祉用具の選択や使用方法を広く理解してもらうことが目的だからです。
修了試験は、福祉用具専門相談員として必要な基本的な知識と理解を確認するためのものであり、専門的な深い知識を求めるものではありません。
万が一、試験に不合格となった場合でも、多くの教育機関は、不合格者に向けて補講を行い、弱点を補強します。さらに、再試験の機会も設けられているため、合格基準70%以上になるまで再度チャレンジできます。

今回のまとめ

福祉用具専門相談員の資格は誰でも受講でき、難易度もそれほど高くないため、比較的チャレンジしやすい内容です。福祉系の専門学校で学んだ経験者ならほぼ100%の合格率が期待できますし、試験に不合格となった場合でも、補講や再試験の機会があります。福祉用具専門相談員の資格を取得し、福祉用具が必要とされる方々の生活の質の向上に貢献してみてはいかがでしょうか。