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2024.02.06

実務者研修教員講習会の受講資格や講習内容などについて

実務者研修教員講習会は、介護福祉士実務者研修の専任講師を養成するもので、一定の受講要件を満たし、講習会を修了することにより講師としての資格を取得できます。介護福祉士の国家試験を受ける際に、介護福祉士実務者研修の受講が必須となったことから、実務者研修教員への需要が高まってきました。ここでは、実務者研修教員となるための受講資格や講習内容、講習会の目的を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

実務経験5年以上の介護福祉士に受講資格がある

実務者研修教員講習会は、介護福祉士実務者研修の教務に関する主任者である専任教員および「介護過程III」の担当教員を養成します。講習会に受講できる対象者は、介護福祉士の資格を取得した後5年以上の実務経験がある方に限定されている点に注意してください。
この要件は、教育者としての資質を保証するためのものであり、介護現場での豊富な経験を通じて培われた深い知識と実践的なスキルがあることを裏付けています。
専任教員と担当教員になるには、満たすべき要件がそれぞれ決まっています。専任教員の要件を満たしたうえで、実務者研修教員講習会を修了すると、専任教員および「介護過程Ⅲ」の担当教員となる資格を取得することが可能です。
実務者研修教員は、教育プログラムを通じて受講生の介護スキルを高めるだけでなく、介護職としての倫理観、コミュニケーション能力、および全体的な専門性の発展を支援する役割を担っています。

実務者研修教員講習会の内容は介護教育方法や評価方法など計50時間

実務者研修教員講習会では、介護教育の実践に不可欠な複数の要素を合計50時間にわたり深く掘り下げます。カリキュラムは3科目で、介護教育方法(30時間)、介護過程の展開方法(15時間)、実務者研修の目的・評価方法(5時間)です。通学での受講以外に、カリキュラムの一部を通信講座で受講できるようにしているスクールもあります。
講習会は、単に介護の技術や理論を教えるノウハウだけでなく、効果的に伝え、評価する方法に重きを置いており、教育方法の基礎的な理論を学び、それに応じた教育戦略を立てる方法をマスターする流れです。これには、介護教育における効果的な教授法、コミュニケーションスキル、教材の選定と準備、授業計画の策定などの技術が含まれます。評価方法に関する内容として取り上げられるのは、学習者の進捗評価、教育成果の測定、教育プログラムの効果分析などです。

研修の目的は指導する教員の指導力強化

実務者研修教員講習会の主要な目的は、介護教育を担当する教員の指導力を強化し、その結果として介護サービス全体の質を向上させることにあります。
教員としての指導力の向上により、受講生が実践的な技術や深い知識をより効果的に学ぶことが可能です。これにより、学習者の理解度や能力を正確に評価し、ニーズに合わせた個別指導が提供できるようになるでしょう。また、優れた教育スキルは、学習者のモチベーションを高め、自主的な学習へと導くことにも寄与します。
さらに、この研修を受けることで、教員自身の自己成長を促進します。自己の教育方法を見直し、改善する機会を提供することで、教育者としての資質が向上するでしょう。

今回のまとめ

実務者研修教員講習会は、介護福祉士実務者研修での指導に当たる教員を育成する重要なプログラムです。高度な教育スキルを持つ教員は、介護職員のスキル向上を促し、結果として利用者に提供されるサービスの質の向上に大きく貢献します。実務者研修教員講習会は、優秀な介護福祉士の育成と介護業界全体の発展に寄与し、介護の質の向上に重要な役割を果たすことでしょう。