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2024.02.07
同行援護従業者とは?取得するメリット
同行援護従業者は、視覚障害者の日常生活を支える重要な役割を担っています。福祉・介護分野におけるスキルアップやキャリア形成を考えている方にとって、同行援護従業者の資格取得は魅力的な選択肢の一つです。
ここでは、同行援護従業者の仕事内容やメリット、資格取得に必要な情報を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
1.同行援護従業者のおもな仕事内容は視覚障害者の外出の手助け
2.同行援護従業者のメリットは介護現場ですぐに使えることとスキルアップ
3.同行援護従業者の受験資格と学習カリキュラム
4.今回のまとめ
同行援護従業者のおもな仕事内容は視覚障害者の外出の手助け
同行援護従業者の仕事は、視覚障害を持つ方々が日常生活で直面する様々な課題を克服し、安全に外出できるようサポートすることです。同行援護従業者の業務は、単なる案内にとどまらず、視覚障害者の自立と社会参加を促進することに大きな焦点を置いています。
具体的には、視覚障害者が外出する際に同行し、道路の案内、交通機関の利用、買い物、病院訪問、公共施設の利用などの場面で、視覚障害者の隣に立ちます。例えば、道路では安全な横断方法を伝え、混雑した場所では人ごみを避けるルートを案内するといった具合です。公共交通機関を利用する際には、乗り降りのサポート、目的地までの最適なルートを案内する役割も担います。買い物では、店内での商品説明や価格の確認、支払いなどをサポート。病院では、受付での手続きや診察室への案内、医師の説明のサポートなどを通じて、視覚障害者が必要な医療サービスを受けられるようにします。
同行援護従業者のメリットは介護現場ですぐに使えることとスキルアップ
同行援護従業者として視覚障害者の社会参画を支援するためには、資格を取得することが必要です。資格を取得するメリットとして、福祉・介護現場で直ちに使える専門的なスキルを習得できる即時性だけでなく、個人のキャリアアップにも大きく貢献すると多様性が挙げられます。
同行援護従業者としてのスキルは、視覚障害者の日常生活のサポートに特化していますが、このスキルは介護施設や訪問事業所といった介護現場においても極めて有効です。具体的には、利用者のニーズを正確に理解し、適切に対応する能力、非言語的コミュニケーションを含む高度なコミュニケーションスキル、緊急時の迅速な判断力や問題解決能力が養われます。
同行援護従業者の受験資格と学習カリキュラム
同行援護従業者になるためには、「同行援護従業者養成研修」を修了しなければなりません。同行援護従業者養成研修は一般課程と応用課程に分かれています。
一般課程
一般課程は誰でも受講でき、修了すれば同行援護従業者として、同行援護サービスを行うことが可能です。一般課程のカリキュラムは20時間で、同行援護の制度と従業者の業務、障害・疾病への理解、代筆・代読の基礎知識などの基本的な知識を習得する他、場面ごとの技能演習があります。応用課程
応用課程には受講要件があり、一般課程の修了生もしくは移動支援従業者養成研修(視覚障害課程)の資格取得者が対象です。同行援護サービスを提供する事業者でのサービス提供責任者となるためには、一般・応用課程の両方の修了が必須となっています。応用課程のカリキュラムは12時間で、障害・疾病への理解や障害者の心理に関する講義の他、歩行支援、交通機関の利用、危険な環境での誘導方法などの技能演習が含まれています。
今回のまとめ
同行援護従業者は、視覚障害者が外出する際に隣に立ち、様々な場面でサポートするのが仕事です。同行援護従業者になるには、同行援護従業者研修を修了し、合格しなければなりません。同行援護従業者の資格は、単なる職務上の技能以上の価値を持ち、介護業界全体のサービスの質を向上させる重要な要素と言えるでしょう。