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2024.02.08

同行援護従業者養成研修の研修内容は?得られる知識・できること

同行援護従業者養成研修は、視覚障害者の日常生活を支援する専門家を養成するための重要な研修です。同行援護従業者を目指す方々にとって、この研修は大きな第一歩となるでしょう。ここでは、研修の内容や、研修を通じて得られる知識や技能について、詳しく紹介します。

同行援護従業者養成研修は視覚障害がある方を支援する援助者を育てる研修

同行援護従業者養成研修は、視覚障害者の日常生活をより豊かにし、社会参画を積極的に支援する専門家を育てることを目的としています。研修は、視覚障害者が外出時に直面する様々なシーンでの対処方法を学ぶことに焦点を当てており、理論と実践の両方を包括しているのが特徴です。
一般課程と応用課程に分かれていて、都道府県・市町村が指定した教育機関での研修を受講し、修了することで資格を取得できます。一般課程は誰でも受講でき、修了すれば同行援護サービスに従事することが可能です。応用課程は、一般課程の修了生もしくは移動支援従業者養成研修(視覚障害課程)の資格取得者が受講できます。同行援護サービスを提供する事業所でのサービス提供責任者となるためには、一般・応用課程の両方の修了が必須です。
なお、試験はありません。

研修内容は視覚障害により外出時に困難を伴う利用者に対する支援

一般課程のカリキュラムは20時間、応用課程のカリキュラムは12時間で、視覚障害者が日常生活の中で直面する多様な課題に対処するための実践的な技術と知識を習得できる内容となっています。
研修では、まず視覚障害者が直面する生活上の困難や社会的制約を知り、ストレスなど心理状態に与える影響を理解します。効果的なコミュニケーション技術、代筆・代読の基礎知識などを学んだ後、移動時に必要な情報提供の仕方、同行する際に安全に歩く方法などを演習で実践。周囲の音や臭い、触覚を使って環境を読み解く方法、事故や急病などの緊急事態に遭遇した場合の迅速な対応、安全に避難させる技術など、すぐに使える知識や技術を習得できるのがメリットです。

同行援護を提供する事業所で外出介助に従事できる

同行援護従業者養成研修を修了すると、同行援護を提供する事業所での外出介助に従事できるようになります。活躍できる場所は、障害者支援施設や在宅介護サービスを行う事業所、グループホーム、障害者福祉サービス事業所など様々です。
事業所での外出介助の役割は多岐にわたります。具体的には、買い物や通院、レジャー・趣味の活動、社会的なイベントへの参加など、様々な外出活動において視覚障害者を支援します。同行援護従業者は、移動時の支援だけでなく、食事や排せつ介助など、視覚障害者が自己決定を行い、自らの選択で活動できるよう支援しなければなりません。
また、同行援護従業者は、視覚障害者が地域社会の一員として活動し、地域コミュニティとのつながりを持つことを支援します。これにより、視覚障害者の社会的孤立を防ぎ、社会参画を促進する重要な役割を果たすと言えるでしょう。

今回のまとめ

同行援護従業者養成研修は、視覚障害者の外出支援に特化した専門家を育成するための重要な研修プログラムです。視覚障害者が日常生活の中で直面する多様な課題に対処するための実践的な技術と知識を習得できる研修内容となっており、視覚障害者が社会の一員として活躍するための重要な基盤を築けるようサポートしています。視覚障害者の自立と社会参画を支援したい方は、同行援護従業者養成研修を受講してみてはいかがでしょうか。