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2024.02.14

介護予防運動指導員になるには?受講資格や必要な費用

高齢化社会の進展に伴い、高齢者の健康維持と自立支援を目的とした介護予防の重要性が高まってきました。介護予防運動指導員は、高齢者に特化した運動プログラムを設計し提供する専門家で、活躍の場が広がっています。ここでは、介護予防運動指導員になるための受講資格や取得に必要な費用について紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

介護予防運動指導員養成研修を受講する

介護予防運動指導員になるための最初のステップは、地方独立行政法人東京都健康長寿医療センターが指定する教育機関で、介護予防運動指導員養成研修を受講することです。研修では、高齢者の身体機能と心理状態の理解を深め、転倒予防、失禁予防、口腔機能向上など、高齢者の健康維持と介護予防につながる知識・スキルを習得します。研修は31.5時間あり、3分の1が筋力向上トレーニングの実習です。
介護予防指導員の役割は、高齢者の健康維持と自立を支援することにあり、高齢者一人ひとりの身体的能力や健康状態に合わせた運動プログラムの設計・実施します。具体的には、筋力トレーニング、ストレッチ、バランス訓練、有酸素運動などです。
高齢者の健康増進と生活習慣の改善のサポートも重要な役割の一つです。健康な食生活や日常生活のアドバイスを通じて生活習慣病の予防などを行います。

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実務経験がある方や実務者研修修了者の方は受講資格あり

介護予防運動指導員養成研修の受講資格は、一定の条件を満たした方々に限られています。具体的には、以下のような方々が受講対象です。

・介護職員初任者研修の修了者で、実務経験が2年以上ある方
・介護福祉士実務者研修を修了した方
・ケアマネジャー(介護支援専門員)の資格を持つ方
・医療分野などでの国家資格を保持している方(社会福祉士、介護福祉士など)

これらの資格や経験を持つ方々が研修に参加することにより、既に培った経験や専門知識を活用しながら、より効果的な運動プログラムの計画・実施に関するスキルを習得できることが期待されています。
介護職が介護予防運動指導員の資格を取得することで、自身のキャリアを拡大し、高齢者の健康と自立を支援する新たな専門領域で活動することが可能です。介護予防運動指導員としての仕事は、高齢者の生活の質を向上させるだけでなく、介護のリスクを減少させることにも貢献するでしょう。

資格を取得するためにかかる費用は9万円前後

介護予防運動指導員の資格取得に必要な費用は9万円前後ですが、スクールによって異なるため比較検討してみてください。費用には研修の受講料のほか、教材費や試験料を含んでいます。実習が必要なため、通信教育のみでの修了はできず、指定の教育機関に通学する必要があります。
修了試験は1時間45問のマークシートで行われます。研修内容をしっかりと理解していれば答えられる難易度で、合格を目指しやすい資格です。万が一、試験が不合格の場合は、初回受験日より1年以内であれば再受験ができます。合格した後は、東京都健康長寿医療センターに登録され、仕事ができるようになりますが、3年ごとに登録更新を行わなければなりません。

今回のまとめ

介護予防運動指導員のニーズは年々高まっており、医療機関だけでなく、有料老人ホームやスポーツセンター、デイケアサービスなどでも需要があります。介護職がこの資格を取得することで、高齢者の健康維持と自立支援に貢献できるだけでなく、キャリアの幅も広がるでしょう。介護予防の専門家として活躍する重要な一歩として、介護予防運動指導員の資格を取得してみてはいかがでしょうか。

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