全国の介護・福祉資格講座を検索・申し込みできるフクシカサーチ「お知らせ・コラム」ページ

メニュー

Column

お知らせ・コラム

Column

2024.02.19

社会福祉主事任用資格が必要な仕事や活躍できる職場は?

社会福祉主事任用資格は、行政機関の福祉事務所や相談事務所や福祉施設等で、社会福祉の仕事に就く場合に必要な資格です。ここでは、社会福祉主事の資格取得を目指す方に向けて、仕事内容や資格取得後に活躍できる職場について詳しく解説しています。

社会福祉主事任用資格はケースワーカー等に必要な資格

社会福祉主事任用資格は、行政機関の福祉事務所や相談事務所、福祉施設等で、社会福祉の仕事に就く場合に必要な資格です。
社会福祉主事の業務は、大きく分けてケースワーカー(現業員)とスーパーバイザー(視察指導)の2つです。

ケースワーカー(現業員)

ケースワーカーは、高齢者や何らかの事情があって生活に困難があって困窮している人等、社会福祉制度を利用したいと希望している人たちの相談の対応や、適切を思われる支援の計画策定にあたります。また、生活保護の申請手続き業務も社会福祉主事の仕事です。

スーパーバイザー(視察指導)

スーパーバイザーは、それぞれの家庭を訪問して調査を行い、家庭の状況や収入といった詳細な状況を確認し、生活保護の受給について判断を行います。
医療機関や介護施設等の関連施設と連携することで、支援の手続きを進める他にも、仕事を探すための指導等、支援を受けている人が抱えている根本的な問題を解決するためのサポートやアドバイスを行うこともあります。

市役所などの行政機関や地域包括ケアセンターなどの施設で活躍できる

社会福祉主事は、任用資格と呼ばれる資格です。任用資格は、該当する職業に就いて仕事をする場合に必要な資格なので、その仕事をしていない場合には社会福祉主事と名乗ることはできません。
社会福祉主事任用資格の場合、社会福祉法によって、都道府県と市の福祉事務所には社会福祉主事の資格を持っている人を配置することが義務付けられています。そのため、都道府県や市の機関で社会福祉の業務を行う場合に必要です。
社会福祉主事の資格を持っている人は、社会福祉事務所の他にも、地域の包括支援センター、介護福祉施設、児童福祉施設でケースワーカー、相談員として活躍できます。

社会福祉主事任用資格は病院や社会福祉施設でも活かせる

社会福祉主事の任用資格を持っている人は、行政機関だけでなく、病院や高齢者福祉施設や、障害者福祉施設、児童福祉施設といった場所でもニーズがあります。施設によって生活相談員、医療ソーシャルワーカー等と呼ばれ、知識を活かすことが可能です。
仕事内容は、その施設や病院の利用者や、利用者のご家族の悩みを聞く、もしくは相談を受け、アドバイスやサポートを行うことが主な役割です。利用者が退院、退所をした後の社会復帰や職場に復帰するためのサポート、受診のサポート、経済的な問題を抱えている人には、公的な支援サービスの紹介等、様々な業務を行います。
相談業務を通じて他の福祉施設や病院、公的機関等の様々な職種の人たちと連携、調整を行います。利用者一人ひとりに寄り添うことで、多くの経験を積むことが可能で、視野を広げることができるでしょう。

今回のまとめ

社会福祉主事は任用資格のため、相談員やソーシャルワーカーになるための必須条件ではありませんが、相談員や指導員の他、施設長、管理者の採用においても、応募要項として社会福祉主事の資格を持っていることを挙げているところも少なくありません。社会福祉主事は取得していると強みになり、長期的なステップアップに繋がる将来性がある資格だと言えるでしょう。