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2024.02.20

社会福祉主事任用資格の受験資格・試験内容について

社会福祉主事任用資格とは、地方公務員が「社会福祉主事」として社会福祉に関する業務を行うときに必要となる資格です。取得するためには、大学や短期大学、養成機関や通信教育などで学ぶ必要があります。
ここでは、社会福祉主事任用資格の受験資格や試験内容、難易度について詳しく解説します。

指定された大学において指定科目を3科目以上取っていればOK

社会福祉主事任用資格は、「大学や短期大学で特定の科目を履修する」「養成機関に通って学ぶ」「通信教育課程で学ぶ」「講習会に参加する」などの方法で取得することが可能です。
大学や短大で社会福祉主事任用資格を取得する際は、厚生労働大臣指定の大学において、社会福祉主事任用資格の必修科目を3科目以上修得しなければなりません。卒業までに3科目取っていれば、社会福祉主事任用資格を取得できます。
また、すでに一般の大学や短期大学を卒業している場合は、養成機関で学ぶことで取得することが可能です。養成機関は、厚生労働大臣指定の中央福祉学院または日本社会事業大学主催の通信課程を学ぶことができる機関を選びましょう。また、講習会は、各都道府県で行われる厚生労働大臣指定の講習会に参加して課程を修了します。

社会福祉主事任用資格を取得するための試験はない

社会福祉主事任用資格は資格と名前が付いていますが、実は取得するための試験は設けられていません。そのため、先に紹介した方法で学べば、社会福祉主事として働くための資格を得ることができます。
一般的な資格の場合は、取得した際に資格証明書や修了書などが発行されますが、社会福祉主事任用資格は試験がないため、必要な知識を修得していることは成績証明書などで証明できます。成績証明書には、履修済みの科目が記載されているので証拠となるでしょう。
また、社会福祉主事任用資格の試験はないので、受験の費用もかかりません。ただし、大学や短期大学に通って学ぶならその学費、通信教育で学ぶなら8〜13万円、講習会に参加するなら約4万円必要です。

社会福祉士主事に必要な公務員試験の難易度について

前項でお伝えしたとおり社会福祉士主事の資格は試験がないため、定められた課程を学べば誰でも取得できる資格ですが、これだけでは社会福祉主事になることはできません。「福祉職」または「社会福祉職」の区分で地方公務員試験に合格し、この職業に就いてはじめて、社会福祉主事と名乗ることができます。
この地方公務員試験は自治体によって倍率が異なるため、一概に難易度が高いか低いかということは判断できませんが、東京都を例に出すと、令和3年の職員採用試験においては、福祉Aの受験者数61人に対して最終合格者数が39人ということで倍率は1.6倍でした。同じく相談業務を担う社会福祉士の国家資格試験の倍率が3〜4倍程度ということを考えると、時間をかけて資格勉強に取り組めば取得できる難易度と言えるでしょう。
出典:東京都職員採用「試験専攻実施状況」

今回のまとめ

社会福祉主事任用資格は、地方公務員がそれぞれの都道府県や市区町村で社会福祉に関する業務を行うときに必要な資格です。厚生労働省が管轄して運営しているものですあり、資格と名付けられていますが取得のための試験はありませんが、地方公務員試験に合格して公務員になる必要があります。
社会福祉主事任用資格を取得する場合、指定された大学や短期大学で学ぶ、通信教育で修得する、講演会に参加するなどの方法があります。