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2024.02.21

終末期ケア専門士の合格率や受験資格とは?おすすめの学習方法について

介護業界で働く方の中には、終末期ケア専門士の資格に興味をお持ちの方も多いのではないでしょうか。ここでは、終末期ケア専門士について詳しく解説します。資格の概要を始め、合格率やおすすめの勉強方法を紹介しますので、資格取得を検討中の方や介護業界においてスキルアップを目指している方はぜひ参考にしてください。

2020年の合格率は65.6%で2021年の合格率は69.5%

終末期ケア専門士とは、一般社団法人日本終末期ケア協会(JTCA)が新設した比較的新しい民間資格です。病気や老衰によって死が近いと判断された方に対し、身体的や精神的苦痛を緩和し、人生の最期まで自分らしい生活を送れるようサポートすることを目的としています。

終末期ケア専門士の資格を取得するメリット

終末期ケア専門士の資格を取得することで、終末期ケアに関する専門知識を身につけられます。終末期における介護の在り方を様々な視点で見つめ直せるでしょう。
さらに、終末期ケア専門士は、履歴書にも記載できる民間資格であるため、キャリアアップにも役立ちます。看取りの多い緩和ケアの現場や介護施設などにおいて、専門知識を持つスタッフとして重宝されるはずです。

終末期ケア専門士の合格率と難易度

終末期ケアにおける課題を解決するために、必要な人材として医療業界をはじめ、介護業界でも求められている資格と言えるでしょう。
終末期ケア専門士の合格率は、2020年の開設時点で65.6%、その翌年の2021年で69.5%、そして開設から4年目の2023年で61%です。合格率のデータから見ると、合格率は決して高くないことが分かります。
出典:日本終末期ケア協会

終末期ケア専門士を受験するためには医療・福祉の資格と実務経験が必要

終末期ケア専門士の資格を取得するためには、日本終末期ケア協会が行う試験を受験し、合格することで取得できます。
受験資格は、医師や看護師、理学療法士、介護福祉士などの有資格者で一定の実務経験があることです。資格によって必要な経験年数が異なりますが、介護業界における資格として代表的な介護福祉士であれば経験2年以上、介護士(初任者研修等)であれば経験3年以上が必要です。
試験は、毎年1回10月頃に全国の260ヶ所の受験センターで開催されます。受験料に1万円、合格後の登録料が1万円かかり、合格後は3年に一度の更新(無料)が必要です。

終末期ケア専門士の資格取得までの流れ

日本終末期ケア協会の公式サイトで受験申し込みをし、受験料を支払いましょう。書類を提出したら、受験資格の審査が行われ、メールと郵送にて受験資格受験資格通過のお知らせが届きます。郵送されたログイン用紙を確認しながら、希望の受験日と受験会場を選択し、申し込みが完了です。

終末期ケア専門士公式テキストに沿って学習を進めるのがおすすめ

終末期ケア専門士の試験は、時事問題と協会認定の公式テキストの内容から出題されます。出題される内容は、日常生活のケアや意思決定支援、スピリチュアルケアなど、全11項目で構成されるのが特徴です。
テキストのみの学習方法に不安を感じる場合は、協会が運営するWeb講習会で試験対策するのもおすすめです。実務経験がある方でも、約3割の方たちが不合格であることを踏まえると、決して簡単な試験ではありません。念入りに準備をした上で受験することをおすすめします。

今回のまとめ

終末期ケア専門士は、少子高齢化が進む日本の終末期ケアにおいて、非常に大切な役割を持つ資格です。資格を取得して、利用者の人生の最期をより良い時間となるようにサポートしていきましょう。