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2024.02.22

介護予防運動指導員とは?資格の取得方法・メリット・試験内容

少子高齢化が進む日本において、高齢者がいつまでも健康に生活できるようサポートする予防介護が注目されています。ここでは、介護予防の専門家である介護予防運動指導員について詳しくご紹介します。資格の取得方法や取得するメリット、試験の内容も解説するので、資格取得をお考えの方はぜひ参考にしてください。

介護予防運動指導員とは高齢者の身体ケアを指導する専門家

介護予防運動指導員とは、高齢者の筋力向上トレーニングや食事の指導を通して、寝たきりや要介護状態を予防したり、生活の質を向上させるためのサポートを行ったりする予防介護の専門家です。
介護予防運動指導員の主な仕事としては、介護対象者一人ひとりに合わせた介護予防プログラムを立案し、軽運動や筋力向上トレーニングなどの指導を行います。例えば、足の筋力が衰えている方に対しては、歩行訓練や軽い筋力トレーニングなどの運動訓練を提案したり、咀嚼機能が衰えている方に対しては、誤嚥を防ぐための予防訓練を実施したりします。加えて、実施したプログラムの効果を客観的に評価して、今後のトレーニング内容を考えるのも、介護予防運動指導員の役割です。
また、栄養面について課題がある方に対しては、毎日の食生活における指導やアドバイスも行います。
介護予防運動指導員と似た資格として介護予防指導士がありますが、両者には受験資格と資格取得までに必要な研修の受講時間が大きく異なります。介護予防指導員は実務経験の不要なケースがあるのに対し、介護予防運動指導員は実務経験が必要なケースもあると覚えておきましょう。

介護予防運動指導員の資格の取得方法と試験内容

介護予防運動指導員の資格は、地方独立行政法人である東京都健康長寿医療センターが資格認定を行っています。指定する研修を受講することで、資格を取得できます。
介護予防運動指導員の受験資格は、介護職員初任者研修を修了し、実務経験が2年以上ある人を始め、介護福祉士実務者研修修了者や介護支援専門員(ケアマネジャー)の有資格者、健康運動指導士等の有資格者、そして医療系の国家資格の有資格者が対象です。
資格取得のための講習を合計31.5時間受講し、その後試験を受験します。資格取得までかかる費用は、10万円前後です。正式な合格率は公表されていませんが、受講した内容を理解できていれば、高い確率で資格を取得できるでしょう。なお、登録期間は3年で、3年ごとに更新手続きが必要です。

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介護予防運動指導員の資格を取得するメリット

介護予防運動指導員の資格を取得するメリットを3つ紹介します。

スキルアップできる

介護予防運動指導員の講座を受講することで、高齢者の予防介護に関する知識と具体的なトレーニング方法をマスターできます。介護の現場において、介護予防運動やレクリエーションなどに苦手意識を持っている介護職員にとてもおすすめの資格です。介護職員としての引き出しを増やし、スキルアップするのに最適な資格と言えるでしょう。

給与アップが期待できる

勤務先によっては、介護予防運動指導員の資格を取得することで、資格手当が支給されるケースもあります。求人情報に記載されている資格手当欄を確認し、資格手当の対象であるかを確認してみましょう。現在の勤務先において手当が支給されるか知りたい方は、直接所属長や上司に確認してください。

介護予防運動教室を実施できる

予防介護の重要性が認識されている中で、各地域において介護要望運動教室が定期的に開催されています。介護予防運動教室を運営できる人材は、様々な介護施設や地方自治体において必要とされているため、介護業界におけるキャリアアップにも最適な資格と言えるでしょう。

今回のまとめ

介護予防運動指導員は、予防介護が重要視されている日本において、これからますます必要とされる資格です。介護業界においてスキルアップやキャリアアップを目指したい方は、ぜひ前向きに取得を検討してみてはいかがでしょうか。