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2024.02.27

認知症ライフパートナーとは?資格概要と資格を取得するメリット

認知症ライフパートナーとは、認知症によってコミュニケーションが難しくなってきた患者のコミュニケーション力をサポートし、それまでの生き方や価値観を尊重しつつ認知症の家族と共に認知症患者の日常生活をサポートする人のことです。
認知症ライフパートナーは、日本認知症コミュニケーション協議会認定の民間の資格で、1〜3級まであります。ここでは、認知症患者を介護する現場で役立つ認知症ライフパートナーの資格や試験の内容について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

認知症ライフパートナーとは?

冒頭でもお伝えしたとおり、認知症ライフパートナーとは、日本認知症コミュニケーション協議会が認定している民間資格です。認知症の人とコミュニケーションを取りながらその人の価値観を尊重し、認知症になっても日常生活をその人らしく送ることができるよう家族や患者に寄り添って支える人を育成することを目的としています。
認知症になると記憶障害や思考障害、失語障害などが生まれるため、周囲の方は認知症の人が発する言葉の意味を理解するのが困難になり、言葉を使ったコミュニケーションがうまくいかなくなる場合があります。認知症ライフパートナーは、このような認知症の患者の意思や伝えたいことを傾聴技術や回想法などで理解し、より充実した生活を送れるようサポートする役割を担っています。

認知症ライフパートナーの資格概要と試験内容について

認知症ライフパートナーの資格は1〜3級まであり、3級では基本的な認知症に関する知識や認知症患者とのコミュニケーション方法を学びます。試験時間は2時間、マークシート式で100点満点のうち70点以上が合格です。
2級は介護や福祉の実務経験者向けで、認知症の知識やアクティビティ・ケア技術について学びます。2級も試験時間は2時間、マークシート式で100点満点のうち70点以上が合格です。1級はアクティビティ・ケアのプログラム立案から実践、運営さらに評価ができる専門職を育成します。1級も3級、2級と同様に試験時間2時間、マークシート100点満点のうち70点以上で合格です。2級と3級は同じ日に受験することもできます。

認知症ライフパートナーの資格を取得するメリット

認知症ライフパートナーの資格を取得すると、認知症や認知症患者に対する知識と理解が深まり、ケアの質が向上します。介護する家族の心理や大変さもより明確に理解できるようになるため、親身になったサポートができるでしょう。
また、認知症ライフパートナーの資格を取得することで、さらに別の資格の取得が可能になります。具体的には、認知症ライフパートナーに合格し、実践研修を修了すると、認知症アクティビティ・ケア専門士の資格取得が可能になります。
なお、認知症ライフパートナーを含め、認知症に関する資格には主に以下のようなものがあります。それぞれ目的や学ぶことができる内容が異なるため、認知症に関する資格を取得したいという方はこれらの資格もチェックすることをお勧めします。認知症介護実践者研修と認知症介護実践リーダー研修を受講する際には実務経験が必要ですので注意しましょう。

【公的資格】
・認知症介護基礎研修
・認知症介護実践者研修
・認知症介護実践リーダー研修
【民間資格】
・認知症ケア専門士
・認知症ケア指導管理士
・認知症ライフパートナー
・認知症介助士

今回のまとめ

認知症ライフパートナーは、認知症患者と家族に寄り添い、認知症患者の生活スタイルや価値観を尊重しながら、その人らしく日常生活を送れるようサポートする仕事です。認知症ライフパートナーの資格は民間の資格で1〜3級まであり、それぞれ認知症に対する知識やアクティビティ・ケアについて学び、1級に合格するとアクティビティ・ケアのプログラム立案や実践、運営、及び、評価ができるスペシャリストになれます。認知症患者の介護の現場で役立つだけではなく、スキルアップを目指す人にもおすすめの資格です。