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2024.02.28

認知症ケア専門士とは?資格概要と資格を取得するメリット

2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になるという統計が出ており、認知症に関する正しい知識や適切な対応方法は、介護業界に関わる全ての人たちにとって重要事項です。ここでは、介護の現場で働く人や認知症ケアに携わる人におすすめの資格である認知症ケア専門士について詳しく解説します。資格の取得方法や資格を取得するメリットについても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

認知症ケア専門士とは?

認知症ケア専門士とは、一般社団法人日本認知症ケア学会が主催する民間資格です。認知症ケアの技術向上、そして福祉に貢献することを目的に設けられました。国家資格ではありませんが、認知症ケアに携わる方や介護現場で働く方のために設けられた資格として、介護や福祉業界、医療業界で働く人たちから注目されています。
認知症ケア専門士を取得することで、介護現場において介護スタッフに対して適切なアドバイスや指導を行うことができるため、現場における指導者として重要なポストに就くための一助になる資格と言えるでしょう。

認知症ケア専門士の資格概要と取得方法

認知症ケア専門士の資格を取得するためには、認知症ケア専門士認定試験に合格する必要があります。受験資格は、過去10年間に認知症ケアを行う施設や団体、機関において3年以上の認知症ケアの実務経験をしていることです。受験資格を証明するための証明書の提出が求められます。
インターネットを利用したWeb試験に合格した後に、論述問題の試験が実施されます。その後、オンライン上で倫理研修を受講し、晴れて資格を取得することが可能です。
日本認知症ケア学会が発表する認知症ケア専門士の合格率は、2021年で53.7%でした。決して簡単な資格とは言えないため、認知症ケア標準テキストを活用して勉強するとともに、過去問を使って繰り返し問題を解いていき、認知症に関する専門知識を習得していきましょう。

参照:認知症ケア専門士公式サイト

認知症ケア専門士を取得するメリット

認知症ケア専門士の資格を取得するメリットは次の通りです。

認知症の方への適切なケアが行われる

認知症ケア専門士として資格を取得するためには、様々な研修を受講しなければなりません。その中で、現場で活躍するために必要な知識や専門的な分野に踏み込んだ認知症ケアの方法を詳しく学びます。それらの知識やノウハウを活かして、現場において認知症の方への適切な対応ができるようになるでしょう。

認知症の方たちの負担軽減に繋がる

認知症ケアに関する専門知識を身に付けることで、認知症の方たちへの負担軽減にも繋がります。医学的なメカニズムを理解することによって、自信を持って認知症の方たちへのヘアを行えるようになるためです。
不安や緊張などを軽減することで、業務を行う際のストレスも最小限に抑えられるでしょう。

就職や転職に有利

認知症ケア専門士の資格を取得することで、就職や転職時にも有利に働きます。認知症ケア専門士は認知症ケアの認定資格であるため、資格所有者を雇用することで、介護施設や介護事業所にとっても有利な資格です。

給与などの待遇が良くなる

資格を取得することで、資格手当が支給されるケースもあります。給与がアップしたり、より責任のあるポジションを任されることで、役職手当がついたりする可能性もあるでしょう。

今回のまとめ

認知症ケア専門士は、認知症ケアの現場で働く介護スタッフにおすすめの資格です。介護現場におけるスキルアップやキャリアアップを目指したい方は、資格取得を前向きに検討してみてはいかがでしょうか。