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2024.03.13

未経験で介護職に転職して仕事を覚えられない場合の対処法

介護分野での就業経験がない人が介護職に転職すると、戸惑ってしまい「仕事が覚えられない」と感じることもあるかもしれません。このような悩みに役立つのは、日常業務を続けながら動画を活用して知識やスキルを得る方法や、仕事中に先輩スタッフから指導を受ける際の工夫や研修制度の活用です。ここでは、未経験で介護職に転職して仕事が覚えられない場合の対処法や、取得をおすすめしたい介護資格についてご紹介します。

動画を活用すると業務の流れを具体的にイメージしやすい

介護職の仕事では、まず利用者の名前と個別に必要な配慮を覚える必要があります。さらに、転職先の介護施設の業務の流れも覚えなければなりません。
介護職の仕事は、利用者の身体に触れない生活援助から始め、徐々に食事介助や排せつ介助、入浴介助などのスキルも身に付けるステップで進めるのが一般的です。
生活援助や身体介助のスキルを習得する際には、職場で先輩スタッフに教えてもらうのと同時に動画を活用すると効率的です。オンライン教育プラットフォームはもちろん、一般的な動画視聴サイトにも、介護スキルを解説した動画があります。事前学習としても活用できますが、「うまく介助ができなかった」と感じた日に、すぐに解説付きデモンストレーション動画を探して視聴しながらイメージトレーニングをすると、スキルが早く身に着くでしょう。

研修制度を活用して仕事を覚える

介護職が働く介護施設などでは、新任者向けの研修制度が用意されています。就職後の見習い期間では、ベテランの先輩スタッフから指導を受けられるので、その期間を有効に活用し、教えてもらった内容は要点をメモするようにしましょう。特にタイムスケジュールや食事の量などの数字に関しては、記憶力を過信せずに確認することが重要です。
業務から離れて研修できる制度がある職場なら、介護業務や介護スキルへの理解を深めるチャンスですので、少し無理をしてでも参加することをおすすめします。研修は学ぶための場ですので、研修内容の分からない点を積極的に質問するだけでなく、日ごろの業務で感じている疑問点も解消することが可能です。
研修や職場の先輩スタッフに質問する際には、事前に要点をまとめておくと質問を受ける側も的確な答えを導き出しやすくなります。質問事項はメモとして書き出して整理すると良いでしょう。

介護職の仕事を覚えるには資格取得が有効

介護職が仕事を行う際に役立つ知識とスキルを網羅した資格としておすすめなのが、「介護職員初任者研修」です。介護職員初任者研修は、講義と演習のカリキュラムで構成されており、合計130時間の学習を行います。まとまった時間が取れる場合には、約2週間で修了が可能です。
カリキュラムは、「利用者の尊厳保持と自立支援」など介護において基本となる考え方や、「老化や病気・障害の理解」「介護スキルの演習」などの内容で構成されており、介護の基礎的な知識やスキルが身に着きます。
介護職員初任者研修を修了すると、利用者の身体に手を触れて行う身体介護を一人で行えるようになり、訪問介護スタッフとしても活躍できます。また、介護職員初任者研修は多くの職場で資格手当や昇給の対象です。
受講料は実施主体によって異なりますが、介護職員初任者研修はハローワークの教育訓練の対象となっており、自治体によっては受講料を補助してくれる場合もあります。

今回のまとめ

未経験の方が介護職に転職して「仕事を覚えられない」と悩んでいる場合は、職場の先輩スタッフからの指導と並行して動画を活用すると効果的です。職場では、時間や数量の管理だけでなく、疑問点もメモを取ると役立ちます。
また、「介護職員初任者研修」という介護の入門資格は、広範な知識とスキルを網羅しており、業務に役立つだけでなく、キャリアアップや給与の向上にも繋がるためおすすめです。