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介護現場では、無資格で仕事を続けることも可能ですが、できる仕事が限定され、給料も低いままであるケースも少なくありません。介護職の資格を取得することで収入アップが期待でき、転職の際にも良い条件の施設を見つけやすくなります。
ここでは、介護現場で役立つ介護職の資格についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

介護職員初任者研修・介護福祉士実務者研修などが実用的

社会的ニーズがますます高まる介護の仕事を続けるのであれば、資格を取得するのがおすすめです。実用的な資格として、介護職員初任者研修・介護福祉士実務者研修・介護福祉士などがあります。
介護職員初任者研修は、介護に関わる人が最初に取るべき資格です。介護の基本的な知識や技術を学ぶことができる資格であり、130時間のカリキュラムを受講し、修了試験に合格することが必要。介護職員初任者研修を取得すると、身体介助などもできるようになり、仕事の幅が広がります。
介護福祉士実務者研修は、実践的な知識と技術を習得する資格で、修了試験の有無は講座によって異なります。初任者研修を受けなくても取得できますが、その分受講期間が長くなります。
介護福祉士は、介護の資格の中で唯一の国家資格で、社会福祉士・精神保健福祉士と合わせて「福祉の三大国家資格」と言われています。介護の仕事に3年以上従事していて、介護福祉士実務者研修を修了していることが条件です。

ケアマネジャーや社会福祉士は相談業務に活かせる

介護の現場では相談業務が欠かせません。相談業務で活かせる資格として、ケアマネジャー（介護支援専門員）や社会福祉士があります。
公的資格であるケアマネジャーは、介護サービスを適切に使えるように利用者と面談してケアプランを作成したり、施設との調整を行ったりするのが主な仕事です。資格取得には「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格する必要があります。介護福祉士の資格を持ち、実務経験が5年以上であることが条件となるので、相談業務を行いたい方はまず介護福祉士の資格を取得するのが賢明です。
社会福祉士は、社会福祉業務を行う国家資格です。「ソーシャルワーカー」とも呼ばれ、資格を取得すると、社会福祉業務のプロフェッショナルとして認められます。
介護職としてのキャリアを活かしつつ、医療や福祉など、介護以外の幅広い分野で社会貢献したい人が、介護福祉士から社会福祉士を目指す傾向にあります。

レクリエーション介護士といった新しい資格も介護現場には重要

介護現場は、介護だけでなく、レクリエーションも提供しています。特別養護老人ホームやデイサービスセンターなどの介護施設では、レクリエーションの時間をスケジュールに組み入れているため、レクリエーションを企画・実行できる人材が必要。そのような人材育成を目的としてできた新しい資格が「レクリエーション介護士」です。
1級と2級があり、レクリエーション介護士を取得することで、レクリエーションを通じて、利用者を笑顔にしたり、リハビリに役立てたりできます。

今回のまとめ

介護の仕事に関わるなら、まずは介護職員初任者研修から始めて、介護福祉士を目指すことをおすすめします。相談業務に就きたい人は、さらに経験を積み、ケアマネジャーや社会福祉士の資格を検討してください。レクリエーション介護士という新しい資格も注目を集めています。利用者のQOL（生活の質）向上に役立つ資格を取得し、介護現場で活かしてみてはいかがでしょうか。