全国の介護・福祉資格講座を検索・申し込みできるフクシカサーチ「お知らせ・コラム」ページ

メニュー

Column

お知らせ・コラム

Column

2023.07.31

介護職で妊娠した場合にやるべき対応とは?資格のための勉強もできる?

社会に出て働いている女性は、自身が妊娠した場合に職場への報告や仕事の対応をどのように行うべきか迷ってしまうケースも少なくありません。気持ちや体調は刻々と変化していますので、対応は早い方が良いはずです。
ここでは、介護職に従事する人が妊娠した場合にどのように行動するべきか、そして妊娠中の過ごし方についても解説します。

介護職で妊娠したら早めに職場に報告

妊娠が分かると、まず迷うのが職場に報告するタイミングです。一般的には、つわりが落ち着き「安定期」と呼ばれる妊娠12週以降に伝えるケースが少なくありません。
しかし、妊娠初期の体調は、人それぞれで大きく異なります。つわりも、ほぼ感じないという軽いものから、食事ができず体調に深刻な影響を及ぼす重度のものまで様々。つわりが重くて辛い場合は安定期を待たずに報告し、仕事内容に配慮をお願いするべきです。
安定期を待たずに職場に報告する場合、直属の上司にのみ事情を話すと良いでしょう。安定期前であり、広く報告をするのは待って欲しい旨も併せて伝えます。
事業所によっては、ギリギリの人数で回しているため誰かが抜けるなら前もって準備をしなくてはいけません。ただ、できるだけ休暇を短くして職場をフォローしたいと思っても、基本は予定日の6週間前(多胎妊娠の場合は14週間前)と、産後8週間は働くことができないと労働基準法で定められています。直属の上司にだけでも早めに報告することが、自分だけでなく事業所にとっても大切なのです。

妊娠中でもできる介護業務はある?

現場で介護に従事している場合、妊娠中は体に力を入れる仕事が難しくなる可能性があります。要介護者の命を預かる仕事ですから、急な体調不良で集中が途切れるのは危険です。妊娠前と同じように動けるとは考えない方が良いでしょう。
ただし、妊娠中でもできる介護業務はあります。下記のような業務内容だと、お腹への負担が比較的少ないでしょう。
・食事の介助
・掃除や洗濯などの生活援助
・日誌や日々のレポートを作成するデスクワーク
・介護保険などの知識があれば介護事務
いずれも、要介護者の体を支える必要がない業務です。ただし、生活援助でも立ち仕事に変わりはありませんので、油断せず自分の体調に注意しておきましょう。

妊娠中に資格取得の勉強も可能

妊娠中はまとまった時間を確保しやすいことから、資格取得に挑戦する人が少なくありません。介護に関連する資格の中には、妊娠中でも取得を目指せるものもあります。体調と相談しながらではありますが、挑戦してみるのも良いでしょう。
おすすめは「介護職員初任者研修」や「介護福祉士実務者研修」といった、勤続年数や年齢の制限がなく取得しやすい資格です。ただし、いずれの資格も通信講座のみでの取得は不可能で、スクーリングがあります。体力を必要とする実技もあることから、受講のタイミングには注意が必要です。
最短1~3ヵ月で取得できる資格なので、体調が安定している間に集中して受講し、素早く取得するのがおすすめですが、少しでも不安を感じたら無理は禁物です。

今回のまとめ

妊娠初期のうちに職場に報告することは、不安に感じる人も多いのではないでしょうか。しかし、早いうちに報告することにより、負担の少ない仕事にしてもらうなど自分と赤ちゃんを守ることもできます。広く知らせるのではなく、まずは直属の上司のみに話すと良いでしょう。
体調が安定していれば、妊娠中に資格を取得することで復職後に一層職場の戦力になることが可能です。できるだけ焦りや不安を解消し、充実した妊娠期間を過ごしてください。