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2024.03.29

介護職で体力に限界を感じる理由と仕事を長く続けるための対処法

「やりがいのある介護の仕事に就いたものの体力が続かない」「体力的に疲れてしまい限界を感じる」などと悩んでいる介護職の方も少なくありません。ここでは、介護職で体力に限界を感じる理由と仕事を長く続けるための対処法をご紹介します。理由と対処法が分かると楽になるかもしれませんので、ぜひ参考にしてみてください。

介護職の業務の多様性と力仕事の多さが大きな理由

介護職は、入浴・排泄・食事介助だけでなく、食堂の片付けや記録・報告業務、レクリエーションの準備など、さまざまな業務をこなしています。
介護施設や事業所では1日のスケジュールが決まっているため、時間通りに業務を終わらせる必要があります。食事や入浴といった時間帯はバタバタしてしまい、時間に追われることも少なくありません。
力仕事も多く、自分より身長が高い利用者や体重が重い利用者を中腰で支えたり、おむつ替えやベッドでの体位を換えたりする際には、想像以上に体力を消耗し、汗だくになることもあります。業務の多様性と力仕事の多さが、体力的に限界を感じる大きな理由の一つです。
人手不足の職場では、一人にかかる負担はさらに重くなり、精神的にも肉体的にもきつく感じられます。腰痛は介護職の『職業病』と言えるくらい、悩んでいる人も少なくありません。

生活リズムが乱れやすいことも体力を奪っていく

介護施設によっては24時間365日体制で介護を行っているため、夜勤が続くと生活リズムが乱れがちです。夜勤の勤務時間は一般的に日勤より長く、疲れやストレスがたまり、体力が奪われます。
1人体制で夜勤を行う施設では、利用者全員の見守りを行いながら、緊急時の対応に目を光らせなければならず、精神的にも肉体的にも負担が大きくなります。体力的にきつい夜勤ですが、通常賃金の25%増の深夜割増賃金が適用され、施設によっては夜勤手当が支給されるところもあることから、より多くの収入を得たい人は身体にムチを打ちながら働いているのが現状です。
施設長になる、施設を経営したいなどといった、将来の夢があれば体力的にきつくても頑張れますが、そうでない人は限界を感じ、転職する人も少なくありません。

おもな対処法は同僚・上司への相談や福祉用具の利用

体力的に限界を感じた介護職の方は、同僚に相談してみてください。体力的にきつい業務を改善するために、先進の福祉用具の導入や業務内容の見直しを検討してくれるかもしれません。自分一人で解決できない問題でも、他人に相談することで、新しい視点や解決法が見えてくることもあります。誰かに話すことで、気持ちもスッキリしますので、一人で悩みを抱え込まないようにしましょう。
なお、同僚や上司に相談したものの改善されず、精神的にも体力的にも「もう無理」と感じた方は、身体介護の業務が比較的少ない施設への転職も検討してください。

今回のまとめ

介護職の仕事は多岐にわたり、力仕事も多いことから続けられるか悩んでいる人も少なくありません。夜勤が多い職場では体力が奪われ、負担が大きい中で働いている人も多いでしょう。悩みを解決するためには、一人で抱え込まずに信頼できる上司に相談することをおすすめします。