お知らせ・コラム Column
Column
2024.04.03
50代から未経験で介護業界に転職するために必要な資格とは?
50代での転職を考えている方にとって、介護職は非常に魅力的な選択肢です。介護職は高齢化社会において需要が高まっており、未経験からでもスタートできる仕事として人気があります。ですが、介護職のような、専門的な知識やスキルが求められる職種では、未経験の方にとって「自分でもできるのか?」という不安が大きいでしょう。しかし、そんな不安を解消し、転職活動を有利に進めるためには介護職員初任者研修の資格が大きな助けとなります。
では、なぜこの資格があることで50代での介護職への転職が有利になるのでしょうか?ここでは、その理由について詳しく解説します。
50代・未経験でも介護業界に転職できる理由
介護業界は慢性的な人手不足で、年齢不問の求人が少なくありません。また、介護業界は40代以上の方が活躍している職場のため、50代はまだまだ現役で働けると判断する施設・事業所も多いようです。
公益財団法人介護労働安定センター「事業所における介護労働実態調査結果報告書」によると、介護職員の平均年齢は48歳で、45~50歳未満が15.1%と最も高く、次いで50~55歳未満が14.2%となっています。※
「まだまだ現役で働ける」どころか、50代は主力の年齢層なのです。
参照:公益財団法人介護労働安定センターホームページ(http://www.kaigo-center.or.jp/report/)
50代が介護業界へ転職するメリット
50代が介護業界へ転職するメリットは、人生経験を通じて身に着けたコミュニケーション能力と人間力を活かせる点です。主婦(主夫)の方だと、調理や掃除・洗濯などの生活援助で家事の経験が役立ちます。利用者と年齢が近いこともあって、気軽に世間話ができる点も重宝されます。
介護業界は業務の効率化と組織の活性化のため、介護以外の経験を持つ人材を強く求めています。前職で管理職だった方は、介護初心者でも管理者候補として迎える施設もあります。人生経験豊かな人は自然と教える力や伝える力が身に着いているため、介護業界しか知らない20代・30代の若い職員に刺激を与え、組織を良い方向に導く影響力も期待されているのです。
60代・70代になっても働き続ける方も多く、年齢を重ねても活躍できるのが介護業界です。働きながら介護技術を習得でき、万が一家族に介護が必要になった場合でもスキルを活かすことができます。
まずは初任者研修資格の取得! 50代が介護業界転職を成功させるポイント
これは介護業界に限りませんし、50代にも限らないのですが、採用する側が一番心配しているのは、採用した人材がすぐ辞めてしまうことです。
実は介護業界は以前よりも離職率は下がっていますが、退職の理由として「思っていた職場や職種と違った」という割合はまだまだ多いです。特に50代の方は、今までのキャリアで築いてきたものが大きく、そのギャップに戸惑って辞めてしまうことも少なくありません。
「自分はどんな環境の変化にも合わせられる」という方ならいいのですが、そうではない大多数の方はちゃんと介護についての「予備知識」を仕入れておいたほうがいいです。
そして、その予備知識を効率よく収集できるのが、介護職員初任者研修です。
介護職員初任者研修についてもっと詳しく知りたい方はコチラ↓↓
介護職員初任者研修は、介護に必要な最低限の知識と技術を、網羅的に学びます。具体的には、介護保険制度の知識、高齢者のからだのしくみ、老化に関する理解といった基本知識、加えて高齢者のベッドから車椅子への移乗、オムツの交換、食事介助や入浴介助といった基本技術などです。
約90時間の授業と自宅学習(※)で修了できて、金額も数万円から8万円程度と、比較的短い期間でリーズナブルに取得できるのが特徴です。
※通信制の場合。通学制は130時間の授業で、自宅学習は基本的にありません。
介護の入門者用の資格なので、未経験の方が基本を学ぶのには最適な資格です。そしてこの研修は、「介護職のお仕事」について未経験の方が知ることのできる場でもあるのです。
上で述べたようなオムツの交換や入浴介助なども、研修ではひとつひとつ丁寧にやり方を教えてくれます。回数を重ねるごとにできるようにもなってきます。ですが実際の現場では、限られた時間に何人もの利用者を対象におこなわなくてはなりません。また、それぞれの作業にかかりきりでできないことも多いため、いろんなことを同時並行でこなす能力も求められてくるのです。
そういった「現場」を想定し、自分でもできそうか、ということを常に想像して研修に臨むことで、修了するころにはだいぶ「仕事としての介護」についてのイメージが明確になってきます。研修を通して自分の得意なことややりたい介護が出てくれば、それは立派な志望動機にもなります。あるいは、受講を続ける中で「自分には無理」と感じるかもしれません。資格取得の段階で適正がわかったので、それはそれでいいことだと思います。少なくとも、何もわからずに介護業界に飛び込んで失敗するよりはいいです。
それに、介護職員初任者者研修の資格は一度取得したら一生使えるものです。今は時期じゃなくても、いずれまたタイミングが来るかもしれません。
応募の時点で資格があることで、採用側も「介護という仕事を理解した上で応募している」とみなします。先ほど述べたように、すぐに辞められてしまうのが企業も一番いやなので、それを避けるためにも、有資格者を優先的に採用している企業は多いのです。
今回のまとめ
50代でも介護業界に転職することは可能です。年齢に関係なく受け入れてくれる業界で、前職やこれまでの人生経験を活かすことができます。ですが、やはり今までと異なる業界・異なる仕事に挑むのですから、まずは知識・技術を身につけるためにも、適性を試すためにも、介護職員初任者研修を受講することをおすすめします。
▶福岡県