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2024.04.08

介護現場で認知症の方にもおすすめのレクレーションは?

介護現場で認知症の方向けのレクリエーションの担当となり、企画に頭を悩ませる介護職員も多いのではないでしょうか。認知症の方にとってレクリエーションは症状の進行を遅らせるだけでなく、心の安定につながります。
ここでは、認知症の方におすすめのレクリエーション活動について、効果なども交えながらご紹介します。企画を考える際の参考にしてください。

簡単な体操やゲームなどで体を動かす

認知症の方の脳は疲れやすく、やりたくないことを無理にさせるとストレスを感じてしまいます。そこで大切なのが、楽しめる内容にすること。例えば、簡単な体操やゲームなどで体を動かすレクリエーションがおすすめです。
一番簡単にできるのは、ウォーキングです。使う機会が減ってしまい衰えた筋肉や骨は、軽い運動によってある程度まで取り戻すことができると言われています。歩くだけでも効果的ですが、裸足で歩くと脳の血流が促進され、より多くの刺激を得られます。介護職員と会話をしながら歩くことはさらに効果的です。話すことと歩くことは、活性する脳の部位が異なるため、同時に行うことでより大きな刺激を脳全体に与えることも可能です。
その他、チームに分かれて風船を落とさないように運ぶ「風船バレー」、ペットボトルとゴムボールで行う「ボーリング」などもおすすめです。「その調子」などと声を掛けながら取り組むと盛り上がるでしょう。

折り紙などの手遊びも認知症の方に有効なレクリエーション

折り紙やお手玉、あやとりなどの手遊びも認知症の方に有効なレクリエーションです。要介護度が高く、全身を動かすレクリエーションが難しい方でも座ったまま取り組めます。細かい作業は脳の活性化に役立つだけでなく、女性の多くは折り紙やあやとりで遊んだことがあるため、幼い頃の記憶が蘇ってくるかもしれません。
手先が器用な方に先生として参加してもらい、スタッフも一緒になって教わるのも楽しめそうです。人に教える立場になることで、やりがいを感じてもらえます。子供の頃に夢中になっていた遊びに話が弾み、認知機能の向上や感情の呼び起こしにもつながるでしょう。

合唱や音楽鑑賞会は多くの介護施設で取り入れられている

合唱や音楽鑑賞会は多くの介護施設で行われているレクリエーションです。音楽は感情的な思い出や経験と結びついているため、過去の思い出を引き出す手助けになります。音楽を聴くことで、脳のさまざまな部分が活発になり、認知機能の衰えを遅らせると言われています。
特に効果的なのが合唱や演奏です。カラオケで「懐メロ」を歌ったり、タンバリンやカスタネットなどの楽器を演奏したりすると当時の記憶が蘇り、生きる力を取り戻す一助となるでしょう。「幸せなら手をたたこう」「365歩のマーチ」といった明るい曲に合わせて、手を叩いたり、グー・チョキー・パーのように指先を動かしたりするのも楽しめておすすめです。
音楽は「聴く」だけでも脳が活性化します。好きな流行歌を募集して音楽鑑賞会を開いても良いでしょう。リラックスしながら思い出を話し合うことで利用者同士の交流が深まるなど、いろいろなメリットがあります。

今回のまとめ

認知症の方におすすめのレクリエーションとして、ウォーキングや折り紙、合唱や音楽鑑賞会などが挙げられます。レクリエーションを行う際にはそれぞれの興味や能力、身体的制約を考慮して、無理なく楽しめる内容にすることが大切です。安全を確保しながらリラックスした雰囲気の中で、レクリエーションを行いましょう。