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2024.04.15

介護福祉士国家試験の出題科目と合格基準について

介護福祉士として働きたい人は、介護福祉士の国家試験に合格し、資格を取得する必要があります。介護サービスを提供している施設では介護福祉士の資格を所有している人を募集していることが多いので、これから介護の仕事を始めたいと考えている人にはとても役立つ資格です。ここでは、介護福祉士国家試験の筆記試験における出題科目や合格基準について解説します。

介護福祉士国家試験の出題科目

介護福祉士国家試験の筆記では、5つの選択肢から最適な選択肢を1つ選ぶマークシート方式になっています。試験範囲としては、「人間と社会」「介護」「こころとからだのしくみ」「医療的ケア」の4つの領域から12科目と「総合問題」を合わせた13科目の範囲から全125問が出題されます。

領域:人間と社会

介護職として知っておくべき理念や社会との関わり方などを問われます。
科目1:人間の尊厳と自立

科目2:人間関係とコミュニケーション
科目3:社会の理解

領域:介護

介護現場における生活支援や介護の技術・知識が幅広く問われます。
科目4:介護の基本
科目5:コミュニケーション技術
科目6:生活支援技術
科目7:介護過程

領域:こころとからだのしくみ

老化に伴う心身の変化や認知症・障害についての知識が幅広く問われます。
科目8:発達と老化の理解
科目9:認知症の理解
科目10:障害の理解
科目11:こころとからだのしくみ

領域:医療的ケア

医療にあたる喀痰吸引や経管栄養の基礎知識や実施手順などについて問われます。
科目12:医療的ケア

領域:総合問題

上述の4つの領域に関わる知識が総合的に問われます。
科目13:総合問題

なお、試験科目は13科目ですが、「人間の尊厳と自立(2問)」と「介護の基本(10問)」、「人間関係とコミュニケーション(2問)」と「コミュニケーション技術(8問)」それぞれ2科目ずつを1科目群としてまとめて扱うため、科目群としては11科目群です。

介護福祉士国家試験の合格基準

介護福祉士国家試験に合格するためには、当然ですが決められた合格基準を満たすことが必要です。試験のうち筆記試験の合格基準は以下のとおり2つあり、この2つの条件の両方を満たしていなければ合格することはできません。

60%程度の得点を獲得する

条件の一つ目は、全ての問題に正答した場合に取得できる総得点の60パーセント程度以上の得点を取得することです。この割合は、試験によって毎回補正がおこなわれるので60パーセントに満たなくても合格できることもあります。

11科目群すべてで得点する

条件の二つ目は、前項で述べた11科目群のうちすべての科目群で得点をすることです。裏を返せば、総得点で合格基準を満たしていた場合でも、1科目でも得点しなかった場合(0点だった場合)、合格できないということです。

今回のまとめ

介護福祉士国家試験の筆記試験は、「人間と社会」「介護」「こころとからだのしくみ」「医療的ケア」の4つの領域から12科目、そして「総合問題」を合わせた13科目の範囲から全125問が出題されます。
筆記試験で合格をするためには、合格基準の60%程度の総得点を獲得しつつ、全ての科目群で得点することが条件です。